【第五人格】奪われた灰色の弟【男主】

〆（4）〆 ページ5

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次に目が覚めると僕は自室で眠っていた。



急いで僕はロビーに行き水槽を見た。



どこにも弟は見当たらなかった。



しばらく探して見ていると通りかかったジョセフさんが僕に声をかけてきた。



ジョセフ「君も人魚くんと話したいのだろう？」



イソップ「そ、そんなところです…」



ジョセフ「だろうね、だって君の実の弟なんだろう？A・カールくんだったっけな？」



イソップ「なんで知って…」



ジョセフ「ハンター側には彼がどのような経路でここに来たか、以前何をしていたか、家族構成とかが伝えられててね。知った時は驚いたよ」



クスッと笑ってジョセフさんは水槽を眺める。


本当にA…だったんだ…。



だけど何故あんな姿になってしまったのだろう…。



ジョセフさんに教えてもらうようにお願いをしてみたけど荘園の主から教えてはいけないと言われたらしく教えてもらうことは出来なかった。




ジョセフ「それにしてもなかなか姿を現してくれないねぇ…」



イソップ「本当にここにいるの…かな…」



水槽に手を当てて小さく呟いた。



じーっと見ていると木々の間からじっと僕達を見ているAと目が合った。



Aは僕と目が会った瞬間サッと隠れてしまった。




イソップ「じょ、ジョセフさんっ！今、あそこに！」



ジョセフ「本当かい！？全く…恥ずかしがらずに出てきて欲しいものだね…じゃ、このあとゲームだから私は行くよ」




そう言ってジョセフさんはロビーから出て行った。



珍しくロビーには僕だけになった。



大人しく部屋に戻ろうとした時、水槽の奥からゆっくりとAが近づいてきた。





イソップ「A…？」





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