【第五人格】奪われた灰色の弟【男主】

〆（3）〆 ページ4

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ナワーブ「イソップ。回復するからしゃがんでくれ」



イソップ「わかった」



ナワーブさんに回復してもらって解読機を回し始める。



寸止めまで来るとナワーブさんが先にゲートに走って待機する。



ナワーブ「〈解読に集中して！〉」



その合図で僕は解読機に触り付けようとしたその瞬間、ハンターが瞬間移動でやってきた。



『ｸｽｸｽ…』



イソップ「ッ！」




ｸｽｸｽと笑いながら弟が地面から這い上がる。



下半身は尾びれではなく人の足になっていて普通のハンターのように歩き追いかけてくる。




『……！』



大きく腕を上げて弟はナイフを振り下ろした。



僕は避けきれずダウンしてしまう。



ゲートまで近い、這って脱出をしようとするけど風船に吊られ遠いところで降ろされた。




イソップ「〈私のことはいい！〉」



そうチャットを打つとナワーブさんが〈先に行くよ！〉と返してゲートを出ていった。




失血死する前に話をして本当に弟かどうかを確かめたい。



イソップ「あなたの…名前…教えて貰っても…いいです……か？」




『……？』



首を傾げて僕に近づく弟。



そーっと腕を伸ばしてきて僕の頬に触れてきた。



『…ッ！』



僕の頬に触れた瞬間弟は顔を引き攣らせて地面の中に潜ってしまった。



しばらくすると地面からまた顔を出してちかづいてきた。





『……にゃ…ま……ぇ…』



小さくか細い声で口を開いた弟。



これで分かる、そう思った瞬間僕の意識が切れてしまった。





【脱出に失敗しました_荘園に戻ります】




とても悪いタイミングで僕は失血死してしまった…。







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