【第五人格】奪われた灰色の弟【男主】

〆（19）〆 ページ20

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「イソップくん！近づいちゃダメだ！」




突然背後から大きな声がした。



声に驚いてAは水槽の奥に潜ってしまった。




声の主はジョセフさんだった。



イソップ「ジョセフさん…」



ジョセフ「彼に魅入られてしまったんだね…困ったね…」



イソップ「どういうことですか…？」



ジョセフ「屍人形にされるよ、彼。言っていないかい？海の友達について」




イソップ「聞きました…まさかその友達って…」



ジョセフ「彼が殺めたお気に入りの人間達だ…彼の住処には沢山の骨と白骨化が進んだ者達があったらしい。荘園の主が水槽に近づかないようにもう少し工夫をしてくれたら良かったんだけどね…」




思い出した。


ハンターの詳細に【人喰い人魚】と書かれてあった覚えがある。



Aが来る前、連続でゲームが入ってしまっていてしっかりと文を読まずに居た。



ちゃんと読むべきだった…。



ジョセフ「もう彼とは近づかない方がいい。ゲームは仕方ないけどそれ以外は水槽に近付いちゃダメだ…｣




イソップ「は、はい…。あ、あの…」



ジョセフ「なんだい？」



イソップ「Aの人になれるスキルともう1つあると聞いたのですが知っていますか？」




僕はAが言っていたまだ使ったことの無いスキルについて聞いてみた。



ジョセフ「知っているよ…教えてあげようか…」



イソップ「いいんですか？」







ジョセフ「構わない……彼のもうひとつのスキルは“食べたお気に入りだった人間の顔に自由になれる”。今の彼の顔は本物じゃない可能性が高い……」




イソップ「そ、それって…」





ジョセフ「彼は____」








人の顔をかぶった化け物。



許せない、








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