【第五人格】荘園の嫌われ者の少年【裏切り】

#_後日_2_# ページ38

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ナワーブside



『僕が……見える…？本当…に…？』



ナワーブ「Aっ！」



俺はAに抱きつこうとした。けどAの体に触れることなくすり抜けてしまった。


Aは悲しそうな声で『触れるわけないでしょ？』と言った。



『ナワーブだけだよ…僕のこと…見えるの…お兄ちゃんは知らないけどね』


ナワーブ「来て…ないのか？」


『うん。今日は来ているの？』


ナワーブ「ああ。海岸にい___」


海岸のほうへ指をさすとAは一瞬で海岸側の方へ移動した。


Aから強い殺気を感じ取り思わず身を引いてしまった。


そのことに気がついたAが焦った声で『ごめん』と謝ってきた。



『生者にどうしても殺意が湧いてしまうんだ…嫉妬してね…』


ナワーブ「だ、大丈夫だ…」


『ねぇナワーブ…頼み事していい？』


ナワーブ「構わない…なにをすればいい？」


『僕の部屋ってまだある？』


ナワーブ「あの日のままにしてる…日記とかは取り出しているけどな…」



『日記見ちゃったんだ…ふふ、恥ずかしいね…。とりあえず僕の部屋の畳の下にある“紙切れ”を取って来てくれないかな？』


ナワーブ「分かった。それだけでいいのか？」



『うん…頼んだよ』


ナワーブ「なぁ、紙__」


なんで紙切れを頼んだかを聞こうとしたがAはそれだけ言って消えてしまった。



しばらくその場にいたがAは現れることはなく、俺は仕方なく荘園から1人で脱出することにした。



屋敷に帰ってからAの部屋に向かってAの頼みである紙切れ探し出して後日また村へむかった。


それにしてもこの紙切れ、変な文字が墨？で沢山書かれてあって不気味だな…。





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