裏切られた暗殺者はマフィアに拾われました。５

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今日は珍しく放課後まで何も起こらずに終わった。






なぁんだ、ちょっとつまらなかった。






帰ろうと思い教室の出口へと向かう。







寺「おい」







『…何




っっ！』








寺坂に声をかけられ不機嫌ながらも振り向くと迫る拳





避けきれずに私の体が吹っ飛んだ。







『い…った』







受け身をとろうとしたものの失敗し、腰を打って思うように動けない。







『チッ』






思わず舌打ちが出る。





クソ、今日はカルマも渚もカエデも私より先に帰ってしまった。






どうしようどうしようどうしようどうしよう








あ、律がいる。






『律』







寺坂や中村たちがぞろぞろと集まっている中こそりと話しかける。







律「はい…！」







『これ、撮っておいて』






律「了解しました…！」






律の綺麗な敬礼を最後に画面は暗くなった。






よし、証拠はOK。







中「アンタなかなか１人にならないから困ったよ」






前「真っ向勝負だと勝てねえからな


これくらいのハンデは必要だろ？」






『っは、奇襲かけないとダメなんてクズのやることじゃん。




お似合いだけどね』






痛む腰をさすりながら強く強く睨む。






岡ひ「アンタさあ、いつになったら藍留に謝るつもり？」






矢「悪いことしたら謝るって小さい時習わなかったの？



もしかして馬鹿だから忘れちゃった？」





村「そろそろ俺らもストレス溜まってんだよ」





中「藍留の分、私達が返すってこと…でっ！！」






『あ"…っゔ』





中村が腰を踏みつけたことを合図に


一斉に殴りかかってくる。





突然のことで私は何も反撃できずに、ただ意識が朦朧とする中痛みに耐え続けた。






寺「自業自得だ、よっ！！！」






頭にきた大きな衝撃を最後に、私の視界は暗くなっていく。






ああ。Aurora行くの遅くなるな…






場違いなことがふと思い浮かんだ。





意思に反して、私は意識を手放した。




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