深海奏汰の妹ですが何か？ (ページ9)

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ハチページ9

私の入院生活はしばらく続きましたが彼と出会ってから割と楽しくすごせています。

「今日も屋上にいくかい？」

『はい！是非！』

私は彼と二人で屋上に行くのが日課になりつつありました。

「そう言えば名前を聞いてなかったね？なんていうんだい？」

『私は柊家の次女、柊Aと申します。』

「ああ、あの柊家か…可哀想に…」

『柊をごぞんじなんですか？！』

「まあね、昔はよくやり取りしてたらしいけど君のお父さんの代になってから柊は腐り始めたからね…その娘とはお気の毒だよ」

『…あなたは一体…？』

「僕は天祥院英智さ」

『て、天祥院様！？』

まさかこの方が天祥院様だったなんて…！！今までのどれだけ無礼をはたらいたことか…

「天祥院様なんてよそよそしい呼び方はやめてくれよ」

そんなこと言われても…

『で、では天祥院の…お兄様…？でいかがですか？』

「うん悪くないね。じゃあ君のことはAちゃんって呼ぼうかな」

この日を堺に天祥院のお兄様は私にいたずらしてくるようになりました。

「やあAちゃん」

『ぎゃあああ！！天祥院のお兄様！！き、着替え中です！！』

「それは悪いことをしたねぇ」

「君の食事に惚れ薬を入れてみたんだけどどう？」

『な、何をいれてるんですか！？あなたは！！』

「嘘だよ」

私が退院するときにも…

『天祥院のお兄様…今まで色々ありましたけど…最初の頃は助かりました。最初の頃は』

「そんなに強調しなくてもいいじゃないか」

『では…また…』

「あ、少し待ってくれないかいAちゃん」

「はいこれを持っていきなさい。」

『ええええ？！こ、こんなに受け取れません！！』

「え？人間ってお金を貰ったら喜ぶんじゃないの？」

『……はぁ……とにかく！！結構です！！』

はぁ…思い出してると頭が痛くなりますね…

『まぁ…こんな感じですかね…』

「それは災難だったなぁ？駄目じゃないか英智さん女の子をからかっちゃ」

「うーん…最後のは割と良心なんだけど…」

「そういうところがくるってるんですね〜こうていさん」

「おーい！英智さまー！」
天祥院のお兄様の話をしていたらまた誰かきたようですね。騒がしくなりそうです…