【約ネバ】自宅警備員のモブがマンホールに落ちたらこうなる！【男主】 (ページ31)

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「まず2人はどこから来たのか」

「だな」

「キャロルはコニーの変わりだ

つまり商品の補充.......」

「ああ、ここが孤児院でなく農園なら

補充され続ける1歳児をつくるか攫うかして

用意している「拠点」があるってことだ」

「食用人間の供給拠点.......」

「キャロル.....いや私達も皆

元はそこから来たってこと？」

「多分な」

「そしてあのシスターもだ

ママ以外の飼育者がいるっていう事実も大きいね

ここと同じ農園が他にもあるかもしれないし

彼ら鬼に従う大人が

「生まれた時から鬼の支配下」なのか

「人間社会で生まれたのちに捕獲された」のか

それだけでも出た先の世界は違ってくる......」

あの2人の生い立ち.....

それが世界の謎を解く鍵か.....

「今キャロルが来たのもデカいぞ

他のどの子供にも痕跡がなくても

来たばかりのアイツにはあるかもしれない」

発信機の手術痕.......！！

「目下は3つだ

①大人が「外」を知る鍵ってこと

②キャロルが発信機の糸口ってこと

そしてもう一つ

③なんかやっぱママのやり口が変だってこと」

！！？

「えっちょっ何？ん！！？ごめんわかんない」

「や、だって変だろ

わざと見して、そんでビビらす

最初の発信機といい今回といいそんなんばっか

おかしいってなんかある

お見通しならさっさと見つけて即出荷！

それでいいだろ」

確かに！

「でもママはあえてそれをしない

それができない理由

あるいはあえてそれをしない狙いが

何かママ側にあるってことだ」

理由？狙い？

「一体どんな.....」

「それはわからない.....」

「でもだから俺達には

ママの策が今一つ読めない

敵の出方がわからねぇ以上事は一刻を争う

わかるな？エマ」

「うん！」

ママが何を考えてるかわからない

つまり、いつどんな策を打たれるかわからない

いつどんなピンチが.......

死に繋がるピンチが

そうなる前に！！一刻も早く！！

チャンスは絶対潰せない

次に私達が私がすべきこと

「俺達じゃ近寄れない」

「任せて、私がキャロルから

発信機のヒントを掴んでくる！」

私達全員.....必ず生きて農園を出る！

負けない鬼にも

あの大人にも......

「やっとこっち側に戻って来られた

機会をいただき感謝します」

「私は補佐役を一名要請しただけ

特にあなたを呼んだわけではないわ」

「先輩の噂はかねがね

最年少でママに抜擢

上物以上の育成数は全棟歴代トップとか

尊敬する先輩の下で働けて光栄の至りです」