新鮮なミカン【呪術廻戦】

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「この事は上の連中に言わないでね」



地下室から出た後、虎杖くんが生きていることを言わないよう釘を刺される



『分かりました、けど何故？』



「簡単に言うと、もう少し悠仁を強くしたい」



どうやら、自分の身を守れる最低限の事を教えてから皆んなに報告するらしい




「お披露目は合宿の時かな、Aも見にくる？」



『行きたいのは山々ですが、生憎仕事があるので』


そう言うと悲しそうな顔をする五条さん

いや、目隠ししてて表情分かんなかったわ




『あ、これから少し校舎を見て回ってもいいですか？』



「いいよー、僕はこの事を学長に伝えてくるから、1人で平気？」



はい、と言い五条さんと別れる









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『意外と校舎は普通の学校と変わらないんだ』


ほら、呪術師を育てる学校だから、ヤバそうな物の1つや２つあると思うじゃん？



そんな事を思いながら校舎の外に出る





『ん？……誰かの声が聞こえる』


微かに聞こえてくる叫び声と、何かが当たる音



聞こえちゃったものはしょうがない、見にいくしかないでしょ！









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『この辺りから聞こえる……ん？』


木の影に隠れながら、声のする方を見る




『……わぁ、個性の塊すぎない？』



そこには、女子2人とパンダ、ウニ頭くん、語彙がおにぎりの具しか言わない子がいた




『最近の子はこんなに個性強いの？私も負けてられないな……』




変な闘争心を燃やしながら、彼らのことを見る





『……この子達が呪術師として働きやすい環境を作らないとね』



彼等は私達、非呪術師を守ってくれている

なのに、守られているはずの私達は彼等に冷たい



『少しでも、あの子達の取り巻く環境を変えられればそれで良い』




我ながらいいこと言ったのでは？と自画自賛しつつこの場を離れる






「……」




まさか私の呟きを聞かれているとは思わずに









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