ＯＮＬＹ［HS］ (ページ6)

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TH「アミこんばんは～」

「こんばんは～」

TH「約束通りAとV LIVEですよ～」

だーっと流れ始めるコメントをぼーっと眺めていると、急に私の視界を遮ってくるオッパ。

「な、なんですか」

TH「Aさん、顔が疲れてますよ。表情管理しっかりしてください。」

「あ、す、すみせん…」

はいっと渡されたペットボトルを受け取り、一口飲む。

TH「みなさん、今日は僕がAにマッサージをしてあげようと思います」

「えっ、今？」

TH「今ですよ？不満ですか？」

「いえ、不満じゃないです」

にっこりと圧をかけてくるオッパに言われるがまま横にさせられて、足のマッサージをされる。
たしかに、最近踊りっぱなしで足がパンパンだ。
明日はぴったりのスキニーを履くのに、入らなかったら困る。

TH「Aさん、疲れてますね？明日に向けてしっかりほぐさないと」

「テヒョンオッパも疲れてますか？順番でやりましょうよ」

TH「Aがやってくれるの？やったー」

一通りほぐしてもらって、今度は選手交代。
さっきはオッパはコメントをほったらかしにしてたから、少しは読んであげないと。

「"テヒョンオッパ、Tシャツ可愛いですよね"だって」

TH「ん？何？」

「Tシャツ。これはジミンオッパとお揃いなんですよ、みなさん。」

TH「…A、耳貸して」

「ん？」

私の会話には全く反応せず、謎に耳を貸してなんて言う。
オッパの口元に耳を寄せると、息多めの声で、コメント読まなくていいよって言われた。
もう大丈夫なんだけどな、と言おうとしたけれど、わかりましたよって頷く私。

TH「Aもお揃いでTシャツ買う？プレゼントしてあげる」

「え、本当ですか！嬉しい」

TH「じゃあ今度一緒に買いに行こうか」

「わーい」

テヒョンオッパは出無精な私を心配して、良く買い物とか遊びに連れて行ってくれる。

「はい、終わりましたよ～」

ぽん、と足を叩くと、起き上がって私の隣に座るオッパ。
毎度のことながら、このオッパは本当に距離が近いんだな。

そこからしばらく読んであげられてなかったコメントをテヒョンオッパが読んでくれて、それに答えながら雑談をし、気づけば1時間弱が経過していた。

TH「さて、そろそろ終わりましょうか」

「そうですね」

TH「それじゃあ、明日はカムバ初日なので、皆さん期待しててくださいね」

「また明日～」

ばいばーいと言いながらライブを終え、お疲れさまでした、とオッパの方を見ると、何も言わずに頭に手をのせられ、微笑まれた。
これは、顔が綺麗すぎて心臓に悪い。