Story 5 ページ5
＿＿＿
(全て夢だった説…？)
私はあの日どーやって家に帰ったか覚えていない。
だが、朝起きたら自分のベッドの上だった。
制服もハンガーにかけてあった。
親は仕事上、夜勤もあるため、今日朝帰りだった。
だから当然私がどうやって帰ってきたのか知るはずもない。
(ほんと、どーやって帰ってきたのよ私)
と、考え続けて、やはり昨日のことは夢だということに辿り着いた。
でも、やけにリアルな夢だったな。
「うんうん、私もそう思う。」
『だよね、そーだよね、って、雪！！！？』
「気づくのおっっそ！私正門からここ下駄箱までずっと隣にいたんだけど！？」
『あ、まじ？ごめん(笑)』
「まぁ、無理もないよ。Aって考え事したら周り見えなくなるもんね、ほんと迷惑だけど」
『ごもっともすぎて反論できないぃ…。』
「んで、どんな夢見てたの？」
『えっ、声に出てた？私』
「やけにリアルな夢だったなって、声に出してた。」
『あはっ、はは、はずっっ』
昨日あったことを隅々まで雪に話した。
最初は大丈夫不安そうな表情だったが、結末まで話すと途端に口角が上がった。
「絶対夢じゃないよ！！！何その運命的なやつ！！」
興奮して1人でキャッキャ言ってる雪をただ私は宥めるだけ。
『…なんか、んー、私も現実味あってさ、』
「でしょ！」
『でも、家にどーやって帰ったか覚えてないし。』
「その彼が送ってくれたのよ！！お姫様抱っこで♡」
『いや、まず私の家知らないでしょ、(笑)』
「実は前からAのこと知ってて、あの時たまたま話せた！みたいなパターンじゃないの！！」
『少女漫画読みすぎぃーーー』
予鈴がなり、午後の授業が始まる。
昼休みは彼の話で盛り上がりいつもみたいに寝ることができなかったおかげで、今、とてつもなく眠たい。
(古典の先生怖いしなぁ)
必死に起きようと、ノートに絵を描いて眠気を覚まそうとする。
(あ、やば)
ふと気づいたのは、私が描いていた絵が昨日の彼の似顔絵だったこと。
何故か顔が赤くなってしまって、消そうとしたけれどそれもできなかった。
絵を見てまた、昨日の彼を思い出す。
赤い服に、金色の髪。まさに不良って感じだった彼。
怖いはずなのに怖くなかった。
彼は誰だったんだろうか、そんなことを私はこの授業中考え続けるのだった。
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夢 - 最高です!!ゆっくりでもいいので更新楽しみにしてます！ (2022年10月10日 17時) (
レス) @page10 id: 77ccf80c6f (このIDを非表示/違反報告)
オシヒカリ(プロフ) - オリ/フラたってるので外した方がいいですよ... (2022年10月6日 17時) (レス) id: b878bfc50e (このIDを非表示/違反報告)
莉夢#梵天の信者(プロフ) - オ/リ/フ/ラ/立ってます、、！違反になるので外して頂けると幸いです！（上から目線みたいですみません、、） (2022年10月6日 16時) (レス) id: 9e38cf74ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルネ | 作成日時：2022年10月1日 15時
