グラサン分解魔は奥さんに甘い4【松田陣平】

130話 ページ11

私は妊娠12週に入り、今日は検診の日だ。


『そうくん、病院では走っちゃダメだよ？あと、あまり騒いじゃダメだからね。お腹に赤ちゃんいる人が、ママ以外にも沢山居るからね。』


颯真「わかった！」


病院に入る前に、そうくんに注意をして中へ入った。


かなり待たされると思うし、きっと待ってる間つまらないかもな……キッズスペースも完備されているけど、しばらくしたら飽きちゃうかも。


颯真「ママ、あそこであそんでもいい？」


『いいよ。周りの子と仲良くね。』


颯真「うん！」


そう言ってそうくんは、キッズスペースで遊び始めた。目に届くところにいるから私も安心だ。


キッズスペースには、そうくんよりも小さい子もいて、なんだか大きく見える。


そりゃあこれからお兄ちゃんになるんだから、大きく見えて当たり前なんだけれど。


ちょっと前まで赤ちゃんだったのに、あっという間に大きくなってしまうのが少し寂しい……


もう少しゆっくり成長して、できるだけ長く成長を見届けたい。


すると、しばらくしてそうくんは戻ってきた。


『まだ待つと思うから、向こうで遊んでていいんだよ？』


颯真「だって、ママひとりになっちゃうでしょ？」


『ふふっ、そうくんは優しいね。』


颯真「だからね、えほんもってきたの！ママといっしょによめるでしょ！？」


『そうだね。じゃあ一緒に読もうか。』

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