グラサン分解魔は奥さんに甘い4【松田陣平】

121話 ページ2

陣平「2人目か……」


『ふふっ、嬉しいね。』


そうくんが眠った後、リビングで陣平とエコー写真を見ながら話していた。


陣平「颯真なら良いお兄ちゃんになりそうだな。」


『そうだね。まだお兄ちゃんが何か分からないみたいだけど、産まれたら面倒見てくれそうだよね。』


陣平「つい最近颯真が産まれたと思ったら、その颯真がお兄ちゃんになると思ったら、時の流れは早いな。」


『本当ね。予定日からだいぶ早く産まれて、あんな小さかったそうくんがお兄ちゃんにね。』


陣平「今度は俺が休みの日に産まれてほしい。」


『そうくんが生まれた日、忙しくて署内に泊った日の次の日だったもんね。本当に疲れてるなのに、申し訳ないって思いながら産んだもん。』


陣平「あいりの痛みに比べたら、俺の疲れなんて可愛いもんだろ。それに颯真の姿見たら、疲れなんて吹っ飛んだ。」


『私も。そうくんの産声聞いて、手握ったら痛みとか忘れちゃった。』


よく赤ちゃんの姿を見たら、痛みなんて忘れられるなんて聞いてたけど、そうくんを産むまで本当だと思えなかった。


本当にこの3年で、そうくんから色々なことを教えてもらった。


『ねぇねぇ、2人目は男の子と女の子、どっちだと思う？』


陣平「あいりに似た女の子。」

122話→←設定

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す