BLACK永瀬君3

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初めて永瀬廉と手を繋ぎながら歩くのは緊張していつもの私じゃないみたい









もしこれが紫耀だったら同じ気持ちになってたのかな？









こんな状況で紫耀との比較しか出来ない私の性格は多分終わってる









でも、私の本当の気持ちが自分自身が分からない









私の体なのにもう1人誰かがいるみたい









分からないし、何度聞いても全然教えてくれない









しかし…永瀬廉の手は温かい









永瀬廉と手を繋いでる事にドキドキしているのは確からしい









廉「なぁ、後夜祭の花火のジンクス知ってる？」









後夜祭の花火のジンクスと聞くと紫耀の顔が頭によぎった









『知ってるよ』









廉「あれ、ほんまなんかな？
男女でみたら結ばれるっていう噂」









『分かんない
男女で行った事ないし』









私がそう言うと突然永瀬廉が立ち止まった







それに気づかず歩くと手を繋いでいるせいで









前に進めなくなるどころか後ろに引っ張られるような感覚になり少しよろけた









『ちょっといきなり歩くのやめないでよ』









後ろを振り向くと永瀬廉は私の方をじっと見ていた





そしてゆっくりと口を動かした









廉「じゃあさ俺らで試してみようや」

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