違った道の隻眼女6【坂田銀時】

第260話 ページ6

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銀時｢将軍様おまたせしました



デリバリー吉原NO.1太夫

傾城鈴蘭参上つかまつりました


今更チェンジはなしだぜ





今夜は眠らせねーよ｣







って最後の台詞をあの女に言ってみたい




美しく綺麗なあの色女に.......｡






だが目の前にいるのは



醜く汚ぇ狸爺と






朧｢我等こそは天が遣い八咫烏

天照院奈落｣





忘れはしないあの日の烏.......｡








定々｢裁くは将軍、裁かれるは地を這う者達


それが世の理だ



そなた達にできるの

はただ黙って天を仰ぎ見ることだけだ｣







昔なら、な｡






定々｢だが嘆くとはない


天がもたらすは災いだけではない



恵みをもたらすのもまた天だ｣







でも今なら届く







定々｢探していたのだろう


その男を｣






新八｢爺さん！！｣






定々｢この場を切り抜ければ鈴蘭とその男を合わせられる


到底吉原までその命がもつともは思えんが




もっとも間に合った所でそ男にはもう

指切りどころか愛しい女を抱きしめる事も出来はしないが｣








銀時｢.............｣







定々｢これが天に仇なした者の末路だ



そなたも愛しい女がいるであろう

ならばあの男と同じ道を辿ってみるか



地を這いずる芋虫にふさわしい姿に｣







こんなやつのために国を護ろうと闘った志士達が




その戦争で死んだ奴らが



いろんなもん失った俺達が






あの女の涙が.......








銀時｢おい


約束の手ならまだ残ってるぜ




女を抱くための腕も


てめーを地獄へ引きずり下ろすための指もな｣








月詠｢今迄よく耐えなんした


ぬしらが望んだ月は昇った




いかなる闇の中にあろうと


照らし導いて見せよう




今宵の月は決して沈まぬぞ


ふー.......｣









・・・








貴｢ふーっ...................｣








万斉｢A｣







貴｢.......今夜の月は一段とでけェな...｣








万斉｢また見ているのか｡その左目で｣









貴｢...................何言ってやがる｣

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