違った道の隻眼女6【坂田銀時】

第268話 ページ14

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貴｢.............｣







起きて数秒







慌てて部屋に入ってきた万斉の言葉が聞き取れない









貴｢.......聞こえなかった｣






万斉｢.............ぬしの母上が亡くなられた｣






貴｢.............｣









母上.......





そういや私にもいたな｡








万斉｢.......どうする｣






貴｢どうするって｣







万斉｢最期の姿.......見送らなくて｣







貴｢ふっ.......｡



指名手配の娘に会いたい親がどこにいるよ｣







万斉｢.......｣







貴｢それに｡

今から長州に戻ったところで間に合わねェさ｣







神威｢じゃあ墓参りしなきゃ｣








貴｢.......また勝手に入ってきやがって｣







神威｢ね、行こうよA｣







貴｢私が母親だったら迷惑だ｣






神威｢まだヤったことも無いアンタが言う？


そんなの本当に母親にならなきゃ分かんないでしょ｣







貴｢さりげなく何言ってんだてめェ｣







神威｢とにかく、行こうよ｡


家を出てから会ってないんでしょ？

なら見せてあげなきゃ｡今のアンタを



ね、ナイトさん｣







万斉｢そうだな｡1度くらい素直な気持ちを伝えたらどうだ｣







貴｢墓に向かってか？｣







神威｢なんでそういうこと言うかな｣







貴｢私はそういう人間だ｣







神威｢まぁそこも好きだけど｣




貴｢黙れ｣








神威｢.......ねぇ｡ついでに、松下村塾にも行かない？｣







貴｢あ？｣







神威｢Aの目と先生に会いに｣







万斉｢同意でござる｣








貴｢.............先生にか...｡｣

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