第245話 ページ1
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神威「A〜俺だよー」
スキップで会いたい人の部屋に向かう
神威「A________っと、」
だけどその部屋の前には先着が1名。
万斉「.......主か」
神威「なにしてんの?入らないの?」
襖は少し空いてるだけで
ナイトさんは部屋の前につっ立ったまま。
万斉「.............」
中を見ろ、と目でたされそっと覗いてみる
神威「...................A.......?」
窓辺に腰かけ蹲りながら月を見上げるA。
声なんて聞こえない
顔も見えない
でも彼女から漂う雰囲気と儚さで分かってしまった
神威「泣いてる.............」
1度見たあの涙とは違う、俺まで泣きそうなこの切なさ
どうして一人で泣くの、俺は護れないの
そんなことばかりが浮かんでしまう
万斉「気づいたのかもしれん」
神威「え?」
万斉「己の気持ちに.......。」
そういい目を伏せるナイトさんを見てしまえば
受け止めるしかない
神威「.............そっか。」
嬉しさ半分、悔しさ半分。
万斉「.......だから入るな。
拙者らが踏み込んでいい領分では無い」
だけどそんな言葉は絶対に違う
神威「だからアンタは
いつまでも触れることすらできないんだよ」
去っていく背中にそう投げかければ
彼は振り返らず止まった
聞き捨てならない、と。
神威「いつまでそうやって遠くから見守ってるつもり?
1番近くにいたアンタがAを護らないでどうするの」
万斉「護りたいからこそ、その中には入れぬ。
そして本当にAを護る者は拙者でも主でもない」
神威「その人が今いないから
こうして俺達がいるんじゃないの」
万斉「主にはわからぬ」
神威「悔しくないの?
Aが気づいたから逃げるの?」
万斉「主に拙者の、Aの何がわかる」
神威「アンタのことは知らない。
でもAのことは知ってる。」
万斉「ならばひけ。
主に分かるか。愛する師を愛する男に目の前で殺されたAの気持ちが。
そしてその男に憎まれ全てを背負い戦うAの苦しみが」
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たかすぎりた(プロフ) - 高杉銀時さん» 大変お待たせしてしまいました。温かいお言葉が支えになりました。ありがとうございます。これからまた頑張っていきます! (2022年3月10日 20時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
たかすぎりた(プロフ) - 紫糸。さん» 長すぎる休息になってしまいましたが、支えになりました。どうかお楽しみください (2022年3月10日 20時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
たかすぎりた(プロフ) - 空麦さん» どの作品も応援していただきありがとうございます。いつも癒しになっています。大変長らくお待たせしてしまいましたが、どうかお楽しみください (2022年3月10日 20時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
たかすぎりた(プロフ) - 鈴音さん» 優しいお言葉に本当癒されました。大変長らくお待たせしてしまいましたが、どうかお楽しみください! (2022年3月10日 19時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
たかすぎりた(プロフ) - 紅桜 赤華さん» 全く同じでした。でも皆さんの温かいコメントでようやく戻ることができました。これからもよろしくお願いします! (2022年3月10日 19時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高杉りた x他1人 | 作成日時:2019年4月29日 15時