俺の貞操が非常に危険です。【鬼滅の刃】

貞操４１ ページ45

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『 ···で、錆兎はもう帰るの？ 』


「 嗚呼、そのつもりだ 」


『 そっか 』




無事に男の子をお母さんの元に帰して、俺は今錆兎と夜明け前の薄暗い森を歩いている。


右手にはしっかりと錆兎の手が固く握られている。





「 ···A 」


『 なぁに？ 』




錆兎は俺を見て、薄らと笑みを浮かべた。


小さい頃から何も変わっていない、あの優しくて安心感のある笑顔だ。





「 強くなったな 」



『 ··········ッ、 』



「 お前は昔から人に甘えるのが苦手だったな。


いつも人にはツンと棘があったし、凄く心配だった。

···でも安心したよ、お前にちゃんと居場所ができて 」



『 ···俺、強くなんて、、 』




認めてもらえて嬉しいはずなのに、素直に喜べなかった。


今日だってたくさんの人を殺してしまった、守れなかった。




何一つ、鬼から








「 ···お前はいつまでも甘ったれるな！！


人に犠牲は付き物だ！全部守ろうとするからそうやって零れていくんだ！！

今のお前にできることはなんだ？一人でも多く守ることだろう！



絶望するな、惨めったらしく泣くのはやめろ！


一人守れなかった分、その人の分まで生きて、生き抜いて、鬼を一匹でも多く殺すんだろう！？ 」





初めて打たれた


今まで父さんにすら打たれたことなかったのに




初めて、兄弟子に殴られた。







冬の冷たい空気が、殴られて熱くなった部分を冷まそうとしていた。









それは少し、痛かった。









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