五条家の守り人 参

第116話 帳の中へ〜虎杖side〜 ページ29

虎杖side

虎｢A、次は！？｣

主｢次の角を右！！｣

Aの指示で、里桜高校へ向かう俺たち

いつ覚えたんだ？って思うくらい、的確な指示をくれる

主｢次の角を左に曲がれば着くよ！｣

早く！

もっと早く！！


ーザッ


虎｢ハァハァ…着いた｣

主｢行こう…｣


俺たちは帳の中に入ろうとしたけど＿＿＿＿


ーバチッ！！


主｢っ！｣

虎｢A！｣

弾かれた？？

主｢大丈夫だよ｣

虎｢なんで…｣

主｢…多分、私が入れないよう制限…いや、呪力が高い術師は入れないように制限されていると思う｣

そう言えば五条先生言ってたっけ

“Aは並の術師より呪力が高い”って

主｢…悠仁くん、先に行って？完璧に破ることはできないけど、どうにかして合流するから｣

虎｢分かった！｣

主｢それと、北側から呪力を感じる。そこで何か起きてるかも｣

虎｢了解！｣


ーダッ


主｢頼んだよ＿＿＿＿｣






・









・





虎｢北…！！｣

あの体育館か！！


ーダァン


思いっきりドアを開けた先に広がる、たくさんの人が倒れている光景


それと＿＿＿＿









・









・









ステージの上で、一人の生徒を相手に何かをしたであろう昨日友達になった奴







虎｢何してんだよ！！順平！！！｣

吉｢引っ込んでろよ、呪術師｣

虎｢！！｣








順平の目は酷く冷たかった＿＿＿＿

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