少女の守りたいものは

討伐37 ページ39

鉄「まぁ鋼鐵塚さんは、情熱的な人ですからね。人一倍刀を愛していらっしゃる。あ、私は鉄穴森と申します。伊之助殿の刀を打たせて頂きました。戦いのお役に立てれば幸いです」

伊「･･･」

『きれい･･･』

鉄「ああ綺麗ですね。藍鼠色が鈍く光る。渋い色だ。刀らしい良い色だ」

炭「よかったな。伊之助の刀は刃こぼれが酷かったから･･･」

鉄「握り心地はいかがでしょうか？実は私、二刀流の方に刀を作るのが初めてでして･･･」

伊)トコトコ

『伊之助くん？？』

鉄「伊之助殿？」

伊)ガチーん！！ガチーん！！

『えぇぇぇぇぇ！？』

伊「よし！」

いや、よし！じゃないでしょ！？

鉄「ぶっ殺してやる、この糞餓鬼！！」

炭「すみません、すみません！！」

伊)ビクッ！

『ほら、伊之助くんも謝って！！』

伊「はぁ！？なんで！」

『いいから謝りなさい･･･』ｼﾞﾛ

伊「うっ･･･ハイ」

伊「スミマセンデシタ」

『鉄穴森さん、伊之助くんも謝っているので、今回は許してあげてください。彼も、悪気があったわけではないと思うので･･･』

鉄「･･･わかりました」

『ありがとうございます！！』

炭「ありがとうございます！！よかったな伊之助」

伊「･･･」

鋼「んで？？陽向のは？？俺に見て欲しいんだろ？？」

『はい。ちょっと斬りにくくなったので、研いで欲しくて』

鋼「分かった。ちょっと待ってろ。このぐらいだったら、すぐ終わる」

『お願いします』

炭「陽向さんのは、青なんですね」

『･･･オレンジか赤だと思った？？』

炭「まぁ･･･」

『よく言われるんだよね、髪が橙色で、目が赤だから』

炭「なんかすみません･･･」

『ううん、いいの気にしないで？？私は気にしてないから。それに、青って水の呼吸法の使い手ってわかりやすいからいいじゃない？？』ﾆｺ

炭「ですね！！」

鋼「おい、できたぞ」

『ありがとうございます！！』

鋼「んじゃ、俺らは次の仕事があるから行くわ」

炭「お世話になりました！」

鋼「･･･刀、折るなよ？」

炭「は、はい！！」

鋼「じゃーな」

鉄)ペコ

炭/伊「･･･」

『二人とも殺されないようにね･･･』

炭/伊「「はい･･･/ああ･･･」」

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