" The Greatest " second

ごじゅーよん ページ5

「碧夏ちゃん友哉と同い年に見えんなあ」


「あー老け顔ってよく言われます」


「え、どこが？全然やん」


どういうことだろうか……


「友哉子供っぽくない？大丈夫？」



「すぐ不機嫌になってない？」



「全然ですよ…！やんちゃなとこも去ることながら大人っぽいといいますか、紳士的といいますかとにかくとても優しいです！」


言い切ったあとに私は何を言っているんだと一気に顔に熱が集中する



「友哉が…??!」 「紳士な友哉……?!」


おふたりとも凄く驚いています


確かに私もやんちゃなイメージの方が強かったからこんな思いやりに溢れている方だとは思っていなかった




「友哉も彼女の前では決めるんやな」



なんて笑いながら登場したのは

岡田さんだ！



「俺てっきりあの髪の長い子の方やと思ってた」



「俺も」



たぶんそれはなのちゃんだ

きっと森くんの彼女さんは美人だろうってイメージだったのかな

いや、前お付き合いしていた方が美人だったんだろうな……


なのちゃんは目を引くような美人さんだし、華やかだし、森くんの彼女さんって感じはとてもわかる


ちょっとだけ落ち込んだ




「あおちゃんはヤンキーが好きそうなタイプ」



「え？」



「それ褒めてるの？」



ヤンキーが好きそうなタイプって喜んでいいのか…



「ごめん、言葉がよくなかった！何て言えばいいんや、何でも受け止めてくれそうな感じ？」



「…あ、はい……」



「ごめん！引かんで！」




「全然、そんな…！森くんの前の彼女さんがどんな方だったか知りませんが…「友哉って彼女いたの？」


「………た、たしか」
　


あれ、森くん言っていたよね…

年上の彼女がいたって1年くらい付き合ってたって



「知ってた？」


「いや、聞いたことない」



え


どういうことだろう……と思っていれば



「俺の練習見てなかったやろー！」


なんて言いながら両手に幾つものバットを持って現れた森くん


「岡田さん次やし」と付け加えると岡田さんは慌ててゲージの方に向かっていった


「あ、森くんこれどうすればいい…？」


「ついてきて」


そう言われて秋山さんと金子さんに軽くお辞儀して森くんの後を追う



「妬いてんな」


「っすね」









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