ななじゅーはち ページ30
たぶん、森くんは私に気づいている
拒絶されてしまうだろうか…？
見向きもせず素通りされるのでは…
と嫌な想定ばかりしてしいた
目の前に森くんが来れば怯んでしまう、けどもう今しかない
「…今いい？」
なにこの震えた声、自分の声ではないみたい
森くんは声も出さず頷いてくれた
言いたいことを言えば私たちの関係に終止符をうつことになってしまうかもしれない
でも今の状況を打破するには話すしかない…
「 ……わたし森くんが怪我した時にどうしたらいいかわからなかった
本当に何て言葉をかけていいかわからなくて、全然連絡できなかった。
その時くらいからストーカー紛いなことを受けて逃げ回っているところにたまたま浅村さんに会って、助けてもらったの…
森くんの話を録に聞いてあげらないうえに励ますようなことができなかった私は森くんに頼れなかった、、
だって…いつでも格好いい森くんは、私に弱さを見せてくれている気もしていなくて、私に構っている場合でもないと勝手に考えちゃって、
浅村さんに頼ることにしたの… 」
全部、包み隠さず、話すんだ
「 夜遅くなる日はいつも浅村さんが迎えに来てくれて、あの殴られた日も浅村さんと帰っているところで、
浅村さんの部屋に入ったのもこの日だけだし、この日ばかりはひとりでいられなくて、浅村さんが傍にいてくれたの……
でも浅村さんとは本当に何もない 」
気づけば今ではお守り代わりにしている森くんの部屋の鍵を握りしめていた
「 結果、森くんを傷つけてしまって、ごめんなさいっ…」
視界が歪んで、目から涙が次々に落ちてく
「私友達も多くないし、どういうことを話すべきなのかわかっていなくて、ごめん……
いちばん辛いときに傍にいられなくてごめんねっ…
わ、たしっ……森くん大好きだからっ、嫌われたくも傷つけたくもなくて大切なこと話せなくてごめんなさいっ……
森くんの前では自慢の彼女でいたくて弱さを見せられなかったのは私だった、」
そういう見栄ばかり張っていたのかもしれない
「森くんは何も悪くないから気にしないでっ…
引き止めてごめんね、聞いてくれてありがとう」
握っていた森くんの部屋の鍵を渡す
もう私には必要のないものなんだ
森くんが手を伸ばしているのが見えて、本当に終わるんだって実感した
「ごめんあお、いじわるしすぎた、」
鍵ごと私の手を握りながら森くんは言った
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ぶ る ー か(プロフ) - アクアさん» 愛読ありがとうございます！これからもよろしくお願いします* (2019年12月8日 16時) (
レス) id: d5f9f976d6 (このIDを非表示/違反報告)
アクア - すごく楽しんでます！更新されてるのが分かるとワクワクしながら話しみてます！ (2019年12月7日 23時) (レス) id: 182a43e907 (このIDを非表示/違反報告)
ぶ る ー か(プロフ) - アクアさん» ありがとうございます( ；∀；)引き続き楽しんでいただければ嬉しいです* (2019年10月20日 1時) (レス) id: d5f9f976d6 (このIDを非表示/違反報告)
アクア - すごく面白いです！この後の展開がすごく気になります(＞＜) (2019年10月17日 20時) (レス) id: 86590ef639 (このIDを非表示/違反報告)
ぶ る ー か(プロフ) - eri0424さん» ありがとうございます！これからも更新頑張ります！ (2019年10月15日 10時) (レス) id: d5f9f976d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶ る ー か | 作者ホームページ：http://semi.karasu
作成日時：2019年8月19日 11時
