届 い て い る ん で す ね 。

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「お世話になりました」


「また来てね」


「はい、ありがとうございました」


「碧香ちゃん直のことよろしくね」


「はい！」


短い間だったけど上沢家で過ごせて楽しかった



「 あお疲れてるんじゃないの？ 」


「 疲れてないよ 」


「 人一倍気を遣うあおが？ 」


私の悪い癖です


直くんにはお見通しのようです


「 本当にゆっくりできたよ？ 」


「 でも疲れたでしょ？ 」


「 …まあ 」


やっぱり緊張は解けなかったし、いやいつもそうだから慣れてるけど…


「 札幌は寒いかな 」


「 凍るくらい寒いよ 」


千葉も寒いけど北海道ほどではなかった


飛行機に乗り込むと眠たくてすぐ寝てしまった





数日後



「 なんか化粧濃くない？ 」


「 え？濃いかな？ 」


今日は家に同期3人が来る


さりげなく言ったつもりがいつも以上に食いついてきて…


わざわざ札幌に来るという



「 カラコンしてない？あとつけま？ 」


「 よくわかったね… 」


「 いやわかるよ？ 」


「 ねえー！私ずっとカラコンしてたんだけど!?
泊まるときとかいつはずそうかってずっと考えていたくらい！ 」


「 う、嘘!? 」



カナダから帰ってきてからはつけてないけど


それまでメイクには力をかなりいれていた



「 俺はそんな濃くない方がいいと思う 」


「 …直くんがそういうなら 」


「 素直だね 」


「 直くんに素敵だっておもってもらえればそれでいいんです 」


そう言ってあおは俺に触れるだけのキスをした



「 あおアメリカン… 」


「 え、ごめん…？ 」


あおは申し訳なさそうな顔をした


嫌じゃないんですよ…


寧ろ嬉しいし



「 キスあまりあおからしてくれてなかったから 」


「 ホームステイ先の子が彼氏いてさ…ずっと見てたら私も直くんにぐいぐいいきたくなっちゃったの 」


やっぱりそういう感じだったのか


向こうで経験してきたのかと思ってたから安心



「 嫌だった？ 」


「 ううん、嬉しいよ 」



今度は俺の番と言わんばかりに少し長めに唇を合わせた



「 直くんもう1回… 」


「 化粧落としてから 」


「 はーい 」



これ以上したら2人の世界に入ってしまいそうだから

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