検索窓
今日:1 hit、昨日:32 hit、合計:258,287 hit

■■■ ページ23









続いて一回裏。
バット片手にホームベースに上がったのは野薔薇だ。


「東北のマー君とは私のことよ」


「東北のマー君はマー君だろ」

「おっかか!」

「マー君投手だぞ」

「まあくん……?」

「………」


自信満々にバットを構えた野薔薇だが、ベンチから聞こえた虎杖、棘、伏黒、Aの声にガクッと肩を落とす。そしてそんな彼女は、ピッチャーの姿を見て今度は激昂した。


「ちょっっと待て!」


ピッチャーはメカ丸…………だったのだが、


「どう見てもピッチングマシーンだろーが!」

「釘崎がキレた!乱闘だぁ!」


団体戦でパンダにボコボコに壊されたせいでメカ丸は参加できず、そこにあったのは明らかにピッチングマシンだった。真依はスペアメカ丸だと言うけれど、正直言うと狡い。だいぶ狡い。


「あ、出塁した」

「ありゃもうヤケクソやな」


やってやるよオラァァア!とメカ丸(ピッチングマシーン)から放たれたボールを打ち、ダッシュする。何やかんや言うけど楽しんでるんだなあと、Aは何処かほんやかした気分になった。

続いて外野手伏黒の送りバンド、パンダが振るったバットは見事ボールに命中し、4番ピッチャーの真希は誰も届かないくらいの上空へと、盛大にボールを打ち上げた。


「よし、3点」


バットを投げ捨てて堂々とベースを踏む真希。
………………だったが、ほうきにのってふわりと空へ舞い上がった西宮によってボールはキャッチされてしまった。あれは流石にズルすぎると、ベンチからは批判が殺到する。


「うわぁあ、せっこ!」

「卑怯や!ルール違反や!降りてこいゴラァ!」

「おかか!」

「釘崎、戻れー」


京都側は人数が少ないため、外野手のひとりは呪術の使用が認められている。それをあんな風に使ってくるとは。ドヤ顔でブイサインをしてみせる西宮を見た感想として、「本気でしばいたろか思た」とAは語っている。









■■■→←■■■



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (163 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
605人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 狗巻棘
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まめこ。 | 作成日時:2021年2月26日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。