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努力をして結果を残したA、
そんなAの努力を認めた真希。
(だったら、私は………………!)
美味しいお団子食べに行こうと手を引く幼馴染も、
二度と離したりしないと手を握ってくれた姉も、
もう隣にはいない。どんどん強くなって遠い存在になっていく2人と自分との差を思い知る度に、惨めで苦しい気持ちになった。
「高専に入ってアンタはどんどん強くなって、怖がりで泣き虫なだけの女の子の面影なんてもうとっくになくなって!どうしてみんな私を見捨ててほったらかしにするのよ!私、私はっ、…………」
ただ、横にいて欲しかった。
その思いをぶちまければぶちまけるほど涙が溢れて、視界は霞む。……すると、座り込んで泣きじゃくる真依の頭に、ぽんと小さな手が乗った。
「ごめんね……ッ」
自分も泣きそうになりながら真依の頭を撫でる手は震えていて。何度も何度も謝るその声は、今にも消えてしまいそうなほど儚く、弱々しかった。
「真依の話、もっとちゃんと聞いたら良かった。寂しい思いさしてごめん、ほんまにごめん」
「ッ違う、違う……………………!」
「真希も真依も私にとっては大事な親友やのに…私は真希ばっか辛い思いしてるって勘違いして、真依の気持ち蔑ろにして…、ごめんなさいっ」
「違うのよ………………」
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作者名:まめこ。 | 作成日時:2021年2月26日 12時