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お互いに思ってることを話せたことで、積年のモヤモヤは消し飛んだ。
それからは、卒業後のお互いの話をしたり、中学時代の懐かしい話題で盛り上がった。こうして純粋な友達同士で話をするのは久しぶりで、気づけば夕方をまわっていて。
聞けば桃花は明後日には横浜に戻るらしい。せっかくだから一緒にご飯でも食べようってことで、今は彼女が持ってきたたこ焼き器でたこ焼きパーティーをしています。
「深夜にタコパとか陽キャの所業すぎてわたしら眩しい」
「あっはは、高校デビューした割に変わってないねーAは」
「見た目だけなんで」
むしろ桃花が知ってる頃のわたしよりネガティブに拍車がかかっております。
ため息混じりに眼鏡の縁をぐいと上げると、桃花はケラケラ笑ってたこ焼きをひっくり返している。そんで下ッ手くそなのよこれが。
「でね、さっき会った時からずっと思ってたんだけど」
「ん？」
一頻りたこ焼き(にしようとした何か)をぐちゃぐちゃやっていた桃花は、もう綺麗に丸めるのを諦めたのか、針をぽいっと投げ捨てて机に肘をついた。そして小さな指を伸ばしてきて、わたしの頬のガーゼをつつく。
「この怪我は何？」
「これはまぁ……色々あって」
「その色々が聞きたいんだけど」
「長くなるしややこしいからいいや」
「諦めないでよ……」
「どの口が言ってんの？」
今しがた、たこ焼き作るのわたしに丸投げした分際でよく言うよ。
桃花はわたしがトウコさんたちに脅されて市松に入学したことまでは知ってたみたいだけど、まさかここまでガッツリ染まっているとは思ってなかったんだろう。
ガーゼを剥がして傷口を見せたらヒィヒィ言いながら目をそらされた。そう、これ。これが血を見た時の正しい反応なのよ。あの人たちがおかしいんだ。わたしは間違ってない。
「ねえほんとに心配だよ。聞きたいことは山ほどあるし。それにあの一緒にいた人…もしかしてあの人にやられたとか言わないよね？言うこと聞かせるためにこう、ボコっと一発」
「ないない、むしろ助けてくれたよ。伍代くんは女の子に手挙げたりしないの」
「だといいけど」
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はるちよ - とても面白くて毎日読み返しています！リクエスト良いですか？！今の五代くんの話が終わったら寂しくなってしまうので、もしまめこさん さえよえれば、五代くんの話を他にも書いて欲しいです。 (11月10日 18時) (
レス) id: b6e7a94813 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2023年11月3日 12時
