episode #77 ページ29
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｢お、黒葛原まだいたんだ｣
そこへ、少し前に目を覚ましてシャワーを浴びていた四季が戻ってきた。水の入ったペットボトルを片手に持った無陀野も一緒で、濡れた髪をタオルで拭く四季に｢眠れないから｣と返せば、彼は不思議そうに首を傾げる。
｢どうした、なんかテンション低いな｣
｢元から高いとは言えないけど｣
｢そうなんだけど……なんかこう、顔が死んでる｣
｢ありがとう｣
｢褒めてねえよ｣
『死』というワードにほんの少し目を光らせたAを見て｢やっぱいつも通りだわ！｣と四季は叫ぶ。それでも、彼女の様子が変なことに変わりはなかった。どうしていいか分からない四季が、何かあったのかと無陀野に助けを求める…よりも先に、Aが口を開いた。
｢……………………
｢あの人？｣
｢さぁな。きっと今もどこかで鬼を殺して回ってるさ｣
｢そう｣
｢話ついてけないんだけど。え？何の話？｣
完全に2人の世界に入ってしまうAと無陀野。
ひとり取り残されて何がなんやらというような顔をする四季に、そっと京夜が耳打ちをした。
｢ここだけの話ね、Aちゃんの義理のお父さんとお兄さんは桃太郎なんだ｣
｢え……｣
その言葉に驚いてAの方を見るが、彼女は相変わらず無表情で何を考えているか分からない。
それでも、同様に血の繋がらない桃太郎の父を持つ四季は、Aを放っておくことはとてもできなかった。
｢お前、何で言わなかった！｣
｢言った所で何も変わらないでしょ｣
｢ん゛ん゛ッ、変わりはしねえかもだけど……。
俺の父親も桃太郎なんだ！そんで俺を匿ってたからって殺された。変わらなくても分かることならあるはずだぜ｣
｢……そう。それで、その復讐に？｣
｢まァな｣
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レン(プロフ) - 桃源暗記の夢小説少ないんでめちゃくちゃ嬉しいです！しかもお話も面白くてもう神かなんかですか?!これからも無理せず更新頑張ってください!応援してます！ (2022年1月4日 22時) (
レス) id: 9afc0ca98b (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 思わず一気読みしてしまいました！とっても面白いです、更新も無理ない程度に頑張って下さい！ (2022年1月3日 0時) (レス) id: 16a4fd6cb5 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 久々に更新嬉しい！ (2021年11月17日 18時) (レス) id: bb356cf189 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - ヒロアカでまめこさんに出会いまして、桃源暗鬼も書いてる！ってなって来ました！これからも引き続き更新頑張って下さい！ (2021年9月12日 11時) (レス) id: 1c4434e42e (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - もうほんと最高です (2021年8月20日 22時) (レス) id: 75eebcd608 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2021年3月31日 19時
