ずるいじゃん続 【灰谷竜胆】

ずるい 79 ページ32

竜胆が着替え終わって入ってきて、私のことを見るや否や首にするりと手を回してぎゅうっと抱きしめた。









『りんど。どした、甘えたさん？』



「んー。やっと2人になれた。。」









え。かわいすぎた。




何この子。飼いたい。









私の肩に顔を埋めてぐりぐりとしている竜胆、いつものつんつんとした姿からは想像もできなくってほんっとにかわいい






ふわふわの髪の毛がこしょこしょと鼻に入ってめちゃくちゃくすぐったいけどくしゃみをすることを必死で耐えながら竜胆を抱きしめた。








「なぁ。A、今日兄貴夜まで帰ってこねーよ。」









いや、それ本日2回目。






もしかして誘われてる？？？？









タレ目だけどどこか涙目でとろんとした目で捨てられた仔犬のような表情でじとっと私を見つめてくる竜胆くん、、どこでそんなの教わったの。








『んー。今日はゆっくりしたいなー。』









もちろんうそ。






言いたいことは分かるけどほんっとに今気分じゃない









目を逸らすとんんぅ。と私の肩に顔をうずめながら呻き声をあげる竜胆くん、もしかしたら天使かもしれない。









流されちゃダメだ。流されちゃダメだ。
私の理性よ耐えろ！！！、、

ずるい 80→←ずるい 78

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す