けっぺきしょう【名探偵コナン】

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｢よーし、30分休憩だ！｣



現場監督の掛け声で役者は肩の力を抜いた



私はリハーサル中に取ったメモを頼りに各役者にアドバイスや要求をしていた


すると、休憩中の空間に1つの怒号が響いた


｢俺はこの方が良いからやってるんだ！｣


｢だが、抑揚をつけるならもっと早くステップをした方がいいだろ｣


｢監督には何も言われてないが！

…お前主役だからって調子に乗るなよ｣


｢そんなつもりは無い｣


｢どうだか

聖司、次はお前なんかに絶対負けねえからな｣


｢賢人.....｣




｢あーあ、またあの2人ですね｣


｢...宮越さん｣


隣から声がかかり顔を向けるとそこには一人の女性がいた


｢Cielさん、あまり気にしなくていいですよ

いつもの事なので｣


｢そうですか｣



古川さんに向かい怒鳴っていたのは

古川さんと修行時代からのライバルのテナー歌手

新田 賢人

デビュー当時は古川さんといい感じに競い合っていたが

古川さんが台頭してから敵意が増幅したそう



そして私に声をかけたのはアルト歌手の宮越 奈緒子



｢でも、今回はいつもより荒れてますね｣


｢.....このままにしておく訳には行かないので

アドバイスついでで少し2人とお話してきます｣




顔を話していた2人に向けると

苛立ちを隠せない様子でいる新田さんと

それを悲しげな表情で見つめる古川さん




このオペラを最高のものにするべく

私は2人に話をすることにした




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新田 賢人 27歳 テナー歌手

宮越 奈緒子 26歳 アルト歌手

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