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…
よく言うじゃん。
ガムやラムネやグミの「ひとくちちょーだい」は許す。快く受け入れ、お互い嫌な気持ちをせずに事を成す。
だが、ほら。俗に言う、パ○コや雪○大福やらのアイスの「ひとくちちょーだい」は罪なのである。大罪。そもそも一口の定義を超えている、潔く"一個ちょーだい"とお願いするべきだと思うのだ。お願いされたところで、あげるわけないけど。
「心狭いって！ええやん、ちょっとぐらい」
「ちょっと…？」
「美味かった」
「てめぇ」
いつものように彼に昼ごはんを、「ちょーだい」と迫られた後の出来事。
今日は手作りでサンドイッチを２つ作ってきた。そこそこの大きさに加え、具材もたっぷり敷き詰めてきたため満腹になるだろうと考え、2個しか持ってこなかったのである。
そもそもサンドイッチに一口も無いだろ、それに男女間での食い回しになるがこの人は気にしないタイプなのか、とぐるぐる考え、拒否したが聞き入れてもらえず。
結局、鳥井に「ひとくち、だからね」と念を押し、サンドイッチを手渡すことにした。
「は？」
サンドイッチの9/10を、食い尽くされた。危うく私の手まで飲まれるところだった。
口でか。
ひと口の概念、間違ってるわ。
謙虚の"け"のじもねぇ。
というか、
「私の昼飯…」
「やっぱ美味いわ！これも手作りやんな。なんでこんな最高なん？」
「知らん。というか昼飯、半分になったんだが」
「最近太ったんとちゃうか。ダイエットのお手伝いと健康の心配をしての行動やから怒らんでや」
「最低」
もういい、学食にすると大人気なく席を立ち上がり食堂へ向かう。
「学食にするん！？なら、サンドイッチ俺もらってええ？」
「隙あらば飯狙ってんな」
「学食なんかより何倍も美味い」
「あっそ。どーぞどーぞ、その代わり私の昼飯代は払ってくれます？」
う、と言葉を詰まらせる鳥井は「わ、かった…」と渋々返事をした。後でカツアゲするかとの発言は無視した。
__
_
「ご飯、一緒に食べるつもり？」
「おん。あかんの？」
駄目に決まってる。
女子生徒を見てみろ、嫉妬の感情がダダ漏れである。私達をみてヒソヒソ話を繰り返すのも、なんとも気分が悪い。
加えて教師。
優等生のポジションを保ってきた私と不良で有名な鳥井。共にいる事を不審に思うのは分かるが顔に出すな。
「ご自由に」
それでも彼を否定できないのは、少しだけ心を許しているからか、それとも…。
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わとまる - この賞セス (5月19日 22時) (
レス) @page21 id: 91c3072f2a (このIDを非表示/違反報告)
人形傀儡(プロフ) - 心に刺さりました。めっちゃ好みです。 (2022年6月25日 18時) (レス) @page9 id: ebc8796329 (このIDを非表示/違反報告)
える＠脅威推し - りぃさん» ご飯だけじゃなくて夢主ちゃんにも依存してくれると嬉しi(((( (2022年6月21日 16時) (レス) @page5 id: e5ffed06b8 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - 好きな作品だ…こういう性格？のzさん好きなんです…ご飯に依存しかけてますがこれからどうなるか楽しみです…！！ (2022年6月21日 3時) (レス) @page5 id: ed9e6e4b74 (このIDを非表示/違反報告)
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