【DEATHNOTE】名探偵と殺人鬼と俳優【男主】2

66冊目 ページ20

※少し性的表現があります。

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『ああ、ショックだよ』






真っ暗な部屋の中に少しの隙間から入り込んだ月の光でLの上に馬乗りになるAが浮かび上がった。






『_______だから、俺を慰めてくれよ』






赤い舌が妖麗に映り、だんだんとLの視界はAで覆い尽くされた。








.









「疲れました…」


『バーカ、こんな上物の男を抱けたんだから、寧ろ光栄に思えよ』






部屋に閉じこもっていた落ち込みようは何処へやら、ケラケラと笑いながら赤く跡の残る身体に服を纏うAは元気そうだ。






「これで、気は楽になりましたか」


『んー…何つーか、みんな勘違いしてるみたいだから言っとくけど、俺別に落ち込んでねーよ』







「はぁ？」と、呆れの声すら出なかった。

月の彼女を見たあの表情と言い、1日半も飲まず食わずで真っ暗な部屋に閉じこもってたことといい。

これのどこが落ち込んでないのだろうか。








『次のドラマの役にさ、失恋する場面が入ってるんだよ。
言っちゃ何だけど、俺今までで失恋なんかした事ないし、よくわかんねぇから、今回の件でちょっと演じてみようかと思ってな』







けろっと笑いながら話すAは少し窶れてて、ここまで演技為にやれるのかと驚いた。







『やるなら徹底的にだ。何でも妥協はしたくない。

確かに、月の事はイラついたよ。
俺に本気で告白してきたくせに、何人も女と付き合って。クッソ頭にきた。

でもそれだけ。別に俺は恋愛的に月が好きだったわけじゃないしな』

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