4冊目 ページ6
「尾行がバレた？」
明かりはパソコンの光のみの真っ暗な部屋の中で、
男の驚きの声だけが響いた。
その後すぐにパソコンから「そのようです」と、落ち着いた口調の男性の声が聞こえた。
そう、彼こそが今話題の名探偵L。
お世辞にも清潔感のある風貌ではない彼は人差し指の爪を噛む。
その表情は先ほどまでと何ら変わらないが、どこか悔しそうなオーラが出ているように見える。
それもその筈。
I FBIの中でも、L自身が選抜して選んだ捜査官が、
18歳の高校生に尾行がバレたのだから。
その上、彼は滅多に1人になる事が無いので、ターゲット1人を尾行したのは今日が初めてだという情報も入った。
それはつまり、今日捜査官が尾行していた数十分の間に彼が尾行しているという判断を正確に素早く下し、しかもその彼の背後を取ったというのだから、最早賞賛しか湧かない。
「ワタリ、青葉 Aの情報を用意して下さい」
Lはすぐに行動を起こした。
青葉A
日本警察青葉警視長の弟。
元日本警察青葉副総監の息子。
私立大国学園高等学校の三年生。
帰宅部。住所は区内の一等地。
「そしてこれ、かぁ」
Lの足元には大量の雑誌やDVDなど。
その全てに青葉A____もとい、真田命が載っている。言わばそれも資料だ。
「私はあまり日本の俳優などには疎いので、彼がこんなに有名だったとは知りませんでした」
ポリポリと困った様に頬をかくLの様子からして、Aがこんなにも有名だったのは予想外だった様だ。
「…青葉元副総監は殉職されていますが、死因は？」
「8年前の銀行強盗にて、犯人の説得に失敗し、銃殺されたと資料には書かれております」
「その犯人はどうなった？」
青葉家のご主人を殺した土田智明は、今年の11月28日に、心臓発作で亡くなっていま」
「…そうですか」
11月28日。
Lの推理によって発見したキラによる最初の犠牲者、音原田九郎が死亡した日。
今まで全く見つからなかったピースが、嘘の様にパチパチとはまっていく。そんな感覚だった。
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慈 - 感想じゃなくて、誤字多すぎ『操作』じゃなくて『捜査』 操作は、機械、器具等を動かして作業させる事。警察関係の捜査は、犯罪に関する証拠を収集したりする事ですよ。 (5月7日 16時) (
レス) @page29 id: f971ec5c2f (このIDを非表示/違反報告)
慈 - 感想じゃなくて、誤字多すぎ『操作』じゃなくて『捜査』操作 (5月7日 16時) (レス) @page29 id: f971ec5c2f (このIDを非表示/違反報告)
、 - 誤字多すぎ (2021年6月20日 0時) (レス) id: b508daf616 (このIDを非表示/違反報告)
九重 - 男主の性格がドンピシャ好みで一気読みしてしまいました！エルも月もどっちも好きだからもう3人で付き合えって叫んだわww今後の展開が楽しみです！ (2019年7月13日 0時) (レス) id: b60eca276a (このIDを非表示/違反報告)
れもねーど(プロフ) - 申し訳ありません！！ご指摘ありがとうございます！！ (2018年1月9日 7時) (レス) id: 9300e8606e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもねーど
| 作成日時：2017年10月22日 1時
