12冊目 ページ14
《ほら、Aくん起きて！
今日は10時から収録！！》
「毎朝マネージャーが起こしに来てるのか…？」
青葉明宏が家を出た後すぐにこの家に合鍵で入り、
ベッドの上で毛布に包まるAを起こすマネージャー____内野を見て、夜神総一郎は彼を心の中で労わる。
《うん、今起きるから…》
《そう言っていつも起きてこないじゃん！
ほら、寝るんなら車の中で寝てね！》
内野はAを引きずるようにして何とか朝の支度を終わらせ、車に乗り込んだ。
《そう言えば、昨日のニュース速報見た？》
《ニュース速報？》
今度はマネージャーの車内の映像に切り替わり、まだ眠たそうな表情のAが映る。
《そうそう。なんでもICPOがキラ事件に1500人も捜査員を派遣したそうだよ》
「おお！マネージャーさんナイス！」
Lも内心、松田と同じことを思った。
昨日テロップを流した時はまだAは仕事中で、その反応を見る事もAがその情報を得る事もできていなかったからだ。
《んー、多分だけどそれ、ガセネタかキラを誘い出す為の揺動か何かだと思う》
「っ」
眠たそうなやる気のない表情で述べられた言葉にLは少し悔しそうに親指を噛む。
それもそうだ。名探偵が考えた作戦をたかが高校生に解かれてしまうなんて。しかも、今回で2回目だ。
負けず嫌いな彼が悔しくないはずがない。
《えっ、何で？》
《 理由は２つ。
まず１つは、FBI15人ですらキラの形跡１つ見つけられなかったんだ。人数でどうこうなるなんて考えつくほどLはバカじゃないと思うから。
２つ目は、前のLとキラが対決した動画を見たんだけど、それとやり方がよく似てるんだよね。もう、同じやり方じゃキラは引っかからないと思う…》
そう考えをひと通り述べると、Aは顎に手を当て、珍しく真面目な表情で考え込み始めた。
《どうしたの、Aくん？》
《____いや、俺の推理だから根拠も証拠も無いんだけど…。
俺、多分キラ容疑の中に入ってると思う》
《えぇっ！？》
「「！！？」」
内野が声を上げるのと、捜査本部が静まり返るのはほぼ同時だった。
そんなことはつゆ知らず、Aは自分の推理を語り始める。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 424人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
慈 - 感想じゃなくて、誤字多すぎ『操作』じゃなくて『捜査』 操作は、機械、器具等を動かして作業させる事。警察関係の捜査は、犯罪に関する証拠を収集したりする事ですよ。 (5月7日 16時) (
レス) @page29 id: f971ec5c2f (このIDを非表示/違反報告)
慈 - 感想じゃなくて、誤字多すぎ『操作』じゃなくて『捜査』操作 (5月7日 16時) (レス) @page29 id: f971ec5c2f (このIDを非表示/違反報告)
、 - 誤字多すぎ (2021年6月20日 0時) (レス) id: b508daf616 (このIDを非表示/違反報告)
九重 - 男主の性格がドンピシャ好みで一気読みしてしまいました！エルも月もどっちも好きだからもう3人で付き合えって叫んだわww今後の展開が楽しみです！ (2019年7月13日 0時) (レス) id: b60eca276a (このIDを非表示/違反報告)
れもねーど(プロフ) - 申し訳ありません！！ご指摘ありがとうございます！！ (2018年1月9日 7時) (レス) id: 9300e8606e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れもねーど
| 作成日時：2017年10月22日 1時
