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夜行列車の中でもタバコを吸う者は多い。
黙々と車内が煙に包まれる中、私と水木は向き合うような形で座席に座っていた。
水木は険しい表情で、一本のタバコをトントンとタバコの箱に叩き、葉を詰めていた。
またこの男の頭では、出世だの、成り上がるだの、そんなことしか考えていないんだろう。
私は深くため息を吐き、思考を遮ろうと、彼の手元のタバコを取り上げた。
「おい、返せ」
不満げに私に手を差し出してきたが、返す気は毛頭無い。
人間は、たった数十年しか生きられないというのに、こんな煙で寿命を更に縮めるなんて、おかしな話だ。
『ダメです、今日は特に吸いすぎですよ。焦る気持ちもわかりますが、焦っても良いことはないですよ』
既に席の横に用意されている灰皿は、タバコの吸い殻や灰が今にも溢れそうになっている。私は、取り上げた一本のタバコを折らないように気をつけながらズボンのポケットに入れると、厠へ向かった。
厠の手洗い場で顔を洗い、鏡で自身の顔を眺める。
少し吊り上がった目、日本人らしい黒い瞳、短く切り揃えられた焦茶色の髪。身長だって日本人の平均だ。ただ、飯を食べるのが面倒で、最近は体重が少し軽くなってしまったが、どこからどう見ても普通の人間だ。
やはり、私の変化は完璧だな。
鏡の前でニヤリと笑う私は、側から見れば不気味だろうが、今は誰もいないし、良いだろう。
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リノ(プロフ) - 上手く言語化できなくて申し訳ないぐらい神作見つけちゃったよ…どうしてくれんのよ大好きですBIG LOVE。作者さんの原作リスペクトも伝わってくるし違和感もないのホントうま杉田玄白でハゲそう。コメント250字しかできないのが辛いよ。更新全裸待機しときますね！ (3月26日 3時) (
レス) id: cc90a56098 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - やばばばばばめちゃ好きです… (1月4日 18時) (レス) @page18 id: a05e9c9f42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもねーど
| 作成日時：2023年12月19日 21時
