隊士達の心を奪う凶悪犯がいるらしい【鬼滅の刃】

傾向と対策 ページ11

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三度合流を果たした指名手配犯とかまぼこ隊は4人で作戦を練っていた。




「俺、今までの傾向を読んだんだよ。」



善逸はAがいない間柱対策をずっと考えていた。柱は動きが早すぎて、専守防衛じゃ間に合わない。だからこそずっとAを守る勢いでいないと。


「柱って9人だろ？それで今来たのは7人…みんなまだ一回ずつしか来てないんだ。だから、次来るのはおそらく音柱か霞柱だと思う。いずれにしても2人とも男…つまりAがずっとお風呂かトイレにいたら捕まらないと思う！だから俺と一緒にお風呂入ろう！」
「はぁ！？俺が入るし！！見張りは俺じゃなきゃダメだ！！」


鼻の下を伸ばしながらドヤ顔で言う善逸は炭治郎にこの世のものと思えないような顔で見られていた。そしたら善逸は「そんな顔するなよぉ！冗談だってぇ！！」と泣きべそをかく。伊之助はよくわかっていない様子でハテナマークを浮かべていた。


そんな善逸をスルーして私は話題を変える。



「そう言えば、今回は本部に連れて行かれたんだよね。」
「えっ！？本部で何をしたんだ？」
「ただ岩柱様と談笑して、帰ってきた。他の柱の皆様はなんだか暴れてた…。」
「暴れ…？」


そう、なんだか私が現れた瞬間柱の皆様方は目を見開いて凄い勢いでこっちに来ようとしていたし凄い勢いでそれを止めていた。


……今思えば、私の腹を誰が切るかっていう争いだったのだろうか？うん、きっとそうだ。私なんてそりゃ恨みも買うだろう。あんなに逃げまくっていたのだから…。

無事帰れたこと、岩柱様に感謝だ。



「どうしたんだ？A。なんだか恐怖の匂いがするぞ？」
「いや、今思うと凄い怖い環境だったなって…。」
「…もう絶対に怖い思いさせないから。Aを死ぬ気で守るよ。」


私の手を掴み真っ直ぐな目でいう炭治郎は物凄くカッコ良い。不覚にもドキッとしてしまった。



「キェエエ！炭治郎何しちゃってんの！？ねぇ！」



まあ善逸の汚い高音によってそんなのすぐ消えたけど。


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「時透、後は頼んだぞ！」
「なんとしてでも捕まえてきやがれｪ。」


一方その頃柱達はボロボロになってる音柱を無視し、霞柱に指名手配犯の捕獲を頼んでいた。


「時透、お前だけは無事帰ってきてくれ…！」
「えっと、なんだっけ。指名手配犯ってどんな顔だっけ…。」



霞柱は指名手配犯の顔を思い出そうとするも思い出せず、まあいいかと歩み始めた。


…めんどくさいから早く終わらせよ。


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