第23話「良いお父さんの未来」 ページ26
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「あれ?A髪の毛が濡れてる!風邪ひいてしまうだろう?俺が乾かしてあげよう!」
「…あ、ありがとう?」
第23話「良いお父さんの未来」
炭治郎は私の濡れた髪の毛を乾かすのが好きらしい。私の髪の毛が濡れた状態でリビングに行ったら「乾かしてやるぞ!」とドライヤーを洗面所から持ってきたのだ。
炭治郎がソファに座って、私が炭治郎の足の間に座る。
「かゆいところはございませんか〜?」
「そうね〜、つむじ辺りが痒いわ!」
「お嬢さん、それ手遅れでございま〜す!洗い直してきてください〜い!」
「なにそれうざい!」
炭治郎は少しふざけながら丁寧に私髪の毛を乾かしていく。慣れた手つきだ。
「はい!綺麗に水分飛びましたよ〜!お疲れ様です!」
「ほんとだ頭が軽い!ありがとうございます〜!」
上を見ると炭治郎は笑顔でこっちを見た。
「にしても本当にサラサラだな!Aの髪!」
「えー?そうかな。炭治郎が乾かしてくれたからってだけじゃない?」
「ううん、普段から綺麗だよ!」
炭治郎は手で私の髪の毛をとかし、愛おしそうに見つめた。
「炭治郎絶対いいお父さんになる。」
「それってプロポーズだろうか?照れるなぁ!」
「残念!今の発言なかったら100点だったのに!」
「やらかしてしまった!」
炭治郎は面倒見が良いし家事だってできるし叱るべきところはきちんと叱れる。
絶対いいお父さんになると思う。
「炭治郎の妻と子供は幸せ者だね。」
「えっと…つまり俺とAの間にできた子供が欲しいってことなのか?それなら俺もすぐお風呂に…
「黙って欲しいな!」
なんでいつもはカッコ良いのにこういう時めちゃくちゃ残念なんだろう。その気持ち悪さがなければもっとモテるだろうに…、もう既にモテすぎているけど。
「冗談だ」といい笑う炭治郎を見て私は思った。
例えば、炭治郎に妻や子供ができた時、私はどうなってるのだろうか?
寂しいとか、そう言う感情ではなくて、
おそらく、胸がキュッとなるだろう。
「なんなんだろーねこの気持ち。」
なんて呟いてもわかるもんじゃないけど。
「?Aから嫉妬の香りがする…?」
「え!?し、嫉妬!?」
私は嫉妬しているのだろうか、勝手に想像して勝手に嫉妬するなんて飛んだ性悪女になってしまった。
それでも炭治郎が「何があったかは知らないが、俺はずっと隣にいるから。」と抱きしめてくれることに安心してる自分がいた。
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セシルン(プロフ) - この作品も好きなんですが極悪犯の方も好きでまた読みたくて気づいたらパスワード掛かっていたのでパスワード教えてほしいです!お願いします! (2021年7月22日 1時) (レス) id: 23bae16f03 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 豆大福さん» 皆様のおかげで無事完結することができました!ほのぼのとしていただけたのなら幸いです!そしてこちらこそ素晴らしいコメントありがとうございます!これからも頑張りますので何卒よろしくお願いいたします! (2020年3月21日 9時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - ふぇりさん» ほのぼのとしていただけたのなら幸いです!!こちらこそ素晴らしいコメントありがとうございます!!!これからも頑張りますので、何卒よろしくお願い致します! (2020年3月21日 9時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - なはやんさん» ありがとうございます!!無事完結できましたのも皆様の応援のおかげでございます!!こちらこそ素晴らしいコメントありがとうございます!!これからも頑張りますので、何卒よろしくお願い致します! (2020年3月21日 9時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
豆大福 - 完結おめでとうございます!見ていてほのぼのしていました!これからも応援してます! (2020年3月21日 8時) (レス) id: eb8684d377 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬん | 作者ホームページ:http://urana
作成日時:2020年3月13日 0時