幼馴染が過保護すぎる【鬼滅の刃】

第14話「星空に誓った思い」 ページ16

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どんな成り行きだったかは覚えてないけど、俺は物心ついたときにはAに夢中だった。
いつもAの隣にいたし、Aの前だと何故かカッコつけちゃう自分がいた。そしてAから離れたくなくて、いつも背中を追いかけていた。


でもAが好きな人から大好きで守りたい人に変わった瞬間があった。

俺にとっちゃあ忘れられない思い出だ。




第14話「星空に誓った思い」




あれは確か中学2年生の時の夏、炭治郎の家と俺の家とAの家の３家族で海に出掛けた時のこと。


あったかくて浅い綺麗な海。


ずっと夜まで遊んで、そっからキャンプして。その日は快晴、雲ひとつない空に無数の星がキラキラと輝いていた。



その星空を見ながら俺たち３人は砂浜に寝っ転がって喋っていた。




「こんな綺麗な星空初めて見た！」
「そうだな！空気も美味しい、潮のいい香りだ。」
「波の音も落ち着くよなぁ。」



3人とも深く息を吸ってはハァッと吐いて目を瞑った。とても心地よい空間だった。



「私2人と出会えてよかったよ。」



そして波の音だけが聞こえるこの空間に穏やかな声が響いた。その言葉に俺は目を開けて、Aの方を見つめた。




「炭治郎も善逸も、困ったときに手を貸してくれるし、私のヒーローなんだよ。」




炭治郎もきゅんと来たのかAの方をバッと向く。Aは「ははっなんか恥ずかしいこと言っちゃった」って少し頬を掻いた。



このとき俺は思った。この笑顔、絶対守りたいって。Aを助けられるのなら、Aを笑顔にできるのなら__俺はなんだってする。


透明感のある肌が星に照らされて、美しいや。
ついつい見惚れてしまう。


「とにかく2人とこの景色を見れて私は幸せだ。」



Aはまた深く息を吸い、ハァッと吐いた。そして「空気も美味しいし！」ってニッと笑う。



この胸のドキドキは恋とはまた違う感覚なのだ。少し前とは明らかに違う感覚。

Aのことが好きから大好きになったし、より大切さが増して、これは愛おしいと言う感情なんだと自分で分析した。

そして俺は彼女を一生守ろうと星空に誓ったのだ。


炭治郎もふわっと笑って星に目をやった。俺もそう。



Aの目はキラキラしていて、俺の隣にいるのが勿体無いくらいの輝きだった。




「今日は星綺麗な日だね。」
「そーだなぁ…。」

今ベランダで共に星空を見てるAの方がよっぽど綺麗だよ。




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海に行くでした！

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