即ファボ失礼します【我妻善逸】

1.恋の方程式 ページ2

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「Aちゃん、今ショッピングモールにいるんだ…えへへ。可愛いなぁ。」
「あァ？！Aちゃんだァ？俺の補習中にスマホいじるたァいい度胸だなァ！」
「ひぃいい！！休み時間だからいいじゃないですか！」



episode 1「恋の方程式」





俺は今、数学の補習を受けている。

なぜかと言えば、まあ数学の小テストの結果が悲惨だったからだ。

フォロバが返ってきた日に小テストがあったの。
俺はもちろん集中できるはずもなく、答案用紙に『Aちゃん愛してる』って落書きしたまま出しちゃって不死川先生に殺されかけた。



「嘴平テメェなめてんだろ？？」
「舐めてねえよ！お前のこと舐めるわけねえだろ！不味そうだし！」
「そっちのなめるじゃねェよ！！！」


補習を受けてるのは俺と伊之助だけ。
ぶっちゃけ、漫才見てるようにしか思えないよ。




「オイ我妻も手ェ止まってんなァ。終わったのかァ？」
「終わる気配がないのでこれ日にち跨ぎそうです。」
「手ェ止めてるからだろ！！どれ、どこがわかんねェの。」



俺が指差した問題を丁寧に教えてくれる不死川先生。すごく分かりやすいんだけど、教えてもらった後にできなかった時の威圧がヤバイ。



「なるほど！わかりました！」
「ほら、やってみろ自分で。」



不死川先生に言われた通りにやってみると、意外とすらすら解けた。なるほど、簡単じゃん。



「テメェはちょっと教えたら出来んだから授業を真面目に受けやがれ。」
「Aちゃんが可愛すぎるのが悪い！」
「確実にテメェのその頭の緩さが悪ィだろ。」



それからしばらくずっとプリントを解いてたけどピロンッと鳴って携帯の画面を見る。


『Aさんが投稿しました』



俺は無言でスマホのロック画面を解除してファボを押す。はぁ、私服のAちゃんも可愛いなぁ。最高。




「我妻ァ。テメェ今見てたからな。プリントもう一枚追加ァ〜。」
「鬼だよ！鬼！」




俺がスマホを置いて上に視線をあげればガッチリ不死川先生と目があった。最悪だ。




「先生、恋の方程式教えてください。」
「テメェの馬鹿さがマイナスだとして(人1)は頭いいからプラス。マイナス×プラス＝マイナスになるからテメェの恋は不成立だァ。」
「先生最低！悪魔！」



不死川先生に聞いた俺が馬鹿だった。




((よし！全部終わった！伊之助、あばよ。
((はぁ！？俺だってあばよするし！！
((テメェはダメに決まってんだろォ！



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