即ファボ失礼します【我妻善逸】

9.勘違いがうんだ勘違い ページ10

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それからDMでも話さなくなった私達。

自然とSNSの投稿もやめていた。



「最近A元気なさすぎでしょ〜、まさか伊之助とうまく行ってないの？」
「なっ！私の好きな人はッ！！」


善逸君だもん、と言うところで言葉が詰まる。


善逸君…なのになぁ。





episode 9「勘違いがうんだ勘違い」





「あぁ〜！恭子ちゃん今日も可愛いね！ウフフ！」
「はぁ、葉月ちゃんも最高なボディだねぇ！この後どーお？！」



最近、善逸の女たらしっぷりが目立つ。この前、「俺、やっぱりAちゃんの白雪姫見てくる！」と言ってからすごい面で帰ってきて……



「はぁー、女の子みんな可愛い。天使がいっぱいいるわ。」

なんて言い出して、今の状態になった。
正直俺は困惑している。


誰にでも可愛いなんて、Aに夢中な善逸が言うはずないだろう。
それに善逸からは嘘の匂いだってするし、なんでわざわざそんなことするんだと、俺は疑問に思う。



「なぁ善逸。」



俺は善逸の肩に手を置いて話しかける。



「お？なんだ炭治郎？」
「自分に正直になった方が良いと思うぞ。」



「………とんでもねえ炭治郎だな。」



俺がそう言えば善逸は少し困ったように笑った。理由を聞くのは気が引けた。善逸からは悲しい匂いもするからだ。




「なぁ、Aちゃんは…Aちゃんはやっぱり…伊之助が好きなのか？」



そして今にも消えそうな声でそんなこと言うもんだから、俺まで不安になる。




「そんなの、Aに聞いてみるしかわからないだろう！何があったかは知らないけど、善逸ならやれる！頑張れるから…！」



俺は善逸の手を握ってそう言う。うまく伝わっただろうか。

俺は知ってる、Aが善逸を見るときは愛で溢れてる匂いがしてるから。




大丈夫、善逸。Aは善逸のことが好きだから。




「信じて欲しい。善逸、俺は一途で真っ直ぐな善逸が好きだ。」

「炭治郎おおおおおおおおお！！！」




善逸は俺に泣きついた。それから「Aちゃんが伊之助にキスしてたんだよおおお」って。



「…えっ？」
「俺！もう！辛くて！Aちゃん諦めようって思って！でも結局Aちゃんのことで頭いっぱいなんだよおお！」



「うわあああん」って泣いてる善逸。そうか、それは辛いな。

頭を撫でると、更に善逸は泣きついた。



((えっ？！善逸君と炭治郎君が…！？
((ん？どうしたの？
((あの2人ってできてるんじゃないの？！
((………へ？



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