即ファボ失礼します【我妻善逸】

14.誤解を解く ページ16

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「で、どこ行ったらいいと思う！？炭治郎！」
「そうだなあ。俺はよくワクワクの森行ってたなぁ。」


「高校生の男女が2人で行くようなところじゃねえじゃんか！！俺らが行って楽しんでたら怖いじゃんか！！」


※ワクワクの森＝小さな子供たちが集う公園



episode 14「誤解を解く」



結局、無難に映画を見てからご飯を食べると言うプランになった。


『無限な列車の旅』って言う映画を見たんだけど、すごい感動した。
時々Aちゃんの方からは鼻をすする音が聞こえたし俺も号泣。主人公の優しさが本当にすごい。


それから近くのレストランに入る。目が腫れてる俺たちは、ずっとその映画について語っていた。



「もうさ、主人公もだし師匠も素敵すぎて鳥肌立ったよ〜。」
「ほんとほんと！Aちゃんと来れてよかった！」
「こちらこそ！善逸くんのおかげで素晴らしい映画に出会えたありがとう〜〜」



ズピーと言わせながら鼻水をかむAちゃんは当たり前だけど可愛い。

って言うか、ふと思ったけどこれデートだよね？なんか普通に映画が良すぎてそっちばっかり意識いってたけど、なんか映画が終わると急に恥ずかしくなってきた。




「ねえねえ、疑問なんだけどさ。善逸くんって好きな人いるの？」
「うぇっ！？い、いるよ！？いるいる！いますとも！」



……目の前にね、なんて。

映画の話を終えて一呼吸置いた後にAちゃんが俺にそう聞いて話を続ける。



「間違ってたらごめんね。善逸くんって炭治郎のこと恋愛として好きでしょ？」
「……はぁ？！」



思わず俺はテーブルに手を置いて立ち上がってしまった。



「炭治郎のことはもちろん好きだけど、恋愛としての好きとは違うよ！？俺の好きな人は女の子だよ！」
「あっ…？！そうなのね！誤解してたよ。ずっと。」



Aちゃんがほっと胸を撫で下ろす。そりゃあびっくりするよね、俺と炭治郎が恋仲なんてね。ありえないけどさ。




「そう言うAちゃんこそ、昨日のストーリーに載ってた人のこと好きなの？」
「あー、あれお兄ちゃんだよ。」
「…なるほどね！？こっちも誤解してた！」



Aちゃんお兄ちゃんとめっちゃ仲良いじゃん。



「誤解が解けてよかった！そうだ！この後善逸くん、プリクラ撮らない？」
「…プリクラ？いいよ！撮ろう！」


俺らはご飯を食べ終え、ゲームセンターに向かった。



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デート編続きます！

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