勘違い野郎= ページ3
・
そして無事会社に着き、彼と共に歩くが、何故だか周りからチラチラみられ、コソコソ話される。
隣の彼は相変わらず無表情な顔で淡々と歩いて行く。私はそれが嫌で仕方がないから彼と一定な距離を置こうとするも、彼に腰をグイッとされるためそうもいかないのだ。
「やめてください。」
「…。」
しかしまあ、やめてくれるはずもなく…。ずっとその調子でいるから諦めたけど、流石に私の階までついてきてこられたら「ウゼェ」と声に出てしまった。
「じゃあ、またお昼。」
そうして手をフリフリしながらUターンしていく彼は本当に何を考えているのだろうか。それによくも普通に会社でそんなことできるよな…社長にあったらクビだぞ、多分。と心の中で罵る。
「Aおはよう!」
「おはよう炭治郎…。」
「どうしたんだ?A、元気ないな。」
「炭治郎聞いてよ〜!!」
私は昨日のことと今日の朝のことを炭治郎に話した。すると炭治郎は「それは大変だったな…」と頭を撫でてくれる。…炭治郎のこう言うところが、私は苦手だ。思わずキュンとしてしまうから。
「なぁ!A!!!朝どうしたんだよ!!」
それから善逸が来て、私と炭治郎のところに駆け寄りそういった。
「Aが社長となんかめっちゃ近い距離で歩いてたって聞いたし、ここまで社長来たんだろ!?」
「………ん?社長…??」
いや、確かに私は近い距離で歩いていたし、ここまで来た人もいたけどそれは社長じゃ……
「………社長!?あれが!!??」
急いで自分の会社のホームページを見る。そこには朝のあの人の顔写真が載っていた。
「マジか…。」
私は社長に対してウザいやらキモいやら言っていたのか…。それにあの長い車に、会社でも平気な顔してセクハラしてくるやつ、完璧に納得がいった。
そういえば朝「俺の会社」とか言ってたっけ。全てが繋がった今、私は後悔でいっぱいになっていた。
「Aは社長とどう言う関係なんだよ!」
「それは…」
昨日のことを善逸にも話すと、善逸は少しホッとしたように胸を撫で下ろす。
「俺の恋が終わったわけじゃなかったぜ…!」
善逸がキラッと効果音がつくように言ったから殴った。
・
324人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にぃ - とても面白いしキュンキュンしました。これからも面白い作品作ってください。 (2020年8月23日 21時) (レス) id: e653c86382 (このIDを非表示/違反報告)
陽渚(プロフ) - 面白かったです!他の作品も読ませてもらってます!頑張ってください (2020年8月4日 22時) (レス) id: 0a67e21c60 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - Regulusさん» ありがとうございます!!そう言っていただけると心からかいてよかったなぁと思います!次回作も是非見てみてください!これからもよろしくお願いします! (2020年4月4日 22時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
Regulus(プロフ) - 完結おめでとうございます(*´▽`*)とても楽しませて頂きました!次回作も楽しみに待っていますo(*⌒―⌒*)o (2020年4月4日 14時) (レス) id: 9c91fd3a1d (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 月花さん» ありがとうございます!そう言っていただけると書いてよかったなぁと思います!本当にありがとうございました!! (2020年4月2日 23時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぬん | 作者ホームページ:http://urana
作成日時:2020年3月27日 22時