青空と雨空【F.Tatsuya】 (ページ17)

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『辰哉くん、お誕生日おめでとう』

「うわぁ…久しぶりのAじゃん笑」

流石に2人でこれだけは決めていた

誕生日と記念日は絶対一緒に過ごそうね、と二人で決めた

だからこどもの日が誕生日の辰哉くんを私から珍しくお仕事終わったら私の家に来てと返信した

すると二つ返事でOK

「んふっ本当久しぶりだね笑最近会えてなくてごめんね？」

家族に怪しまれたくなくてちょっと買い物行ってくる、とか言って家の外へ出た

待っていたら数週間ぶりに見た人影が見えて、思わず駆け寄った

するとそれに応えるように抱きしめてくれた

『辰哉くんもう二十歳だ…お酒飲めるね？』

「Aもあと一年ね、そしたら一緒にお酒飲も？」

『最近SnowMan出来てどう？』

「ん～笑ちょっと忙しいかな笑でも6人でいることが多くなったね笑」

夜中二人で道端で話す

たった数十分だけだけど、その数十分が数週間分の元気に変わる

『今手元に誕生日プレゼント持ってないからこれで許してください…』

「ん？なに？」

したことないけど初めて自分から彼にキスをした

「えー口じゃないの？」

『流石に…恥ずかしいです…』

「口にしてくれるんなら俺数ヶ月頑張れるんだけどなぁ…」

『っでも無理です…』

「え、じゃあ俺からやっていい？」

『え、ちょっ…っん…っね、まって…』

私が渋っていると、彼から甘い口付けが次々にふってきた

それについて行くのに必死で、背伸びした足がプルプルしてきた

「じゃぁ…この続きは、またお休みの時ね」

『ん～ばかぁ…』

やっぱり最終的には辰哉くんに圧倒されっぱなしで私は顔を隠しながらしゃがんだ

「んはっはいはい笑そういうとこもかぁいいから笑」

『甘い、ものすごく甘い…』

「ん？何が？笑」

『辰哉くんの態度が会う度甘くなってる…』

「そりゃAちゃんのこと大好きだからね笑」

結局最後も辰哉くんに私は負けるんだ

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