告白 ページ9
jn「僕、最初に言ったんですけど…女性とどう付き合って、いやそれ以前にどう接していいか分からなくて…誰かをちゃんと好きになったのも初めてで、どうしていいか分からないんですけど…。
それでも、貴方に気持ちを、気持ちだけでも伝えたくて。
困らせちゃいました、廊下で会ってすぐにあんな事してごめんなさい」
『え、いや…はい』
jn「へ、返事は。今度で良いんです。
ゆっくりでも、そりゃあ直ぐにいい返事があったら嬉しいけど、
…そうしたらまたどうしていいか分からない事が沢山出てくるから、僕も戸惑ってまた困らせちゃうしちょっと…嫌な態度出しちゃうかも知れないです、ごめんなさい」
『…はい』
jn「でも、でもこれだけは覚えておいて欲しいんです。
僕は貴方を恋愛的に多分、好きです。
僕は貴方を沢山見てきたから、今度は…貴方が僕を見て欲しいです。
僕の事を、ちゃんと考えて見てほしい、です」
『……はい』
緊張してぎゅっと握っていた彼の手は解かれ私の夜風で冷たくなった両手に触れて、ぎゅっと包まれた。
その手はびっくりするくらい熱くて、びっくりするくらい震えていた。
その誠意に、私が応えない訳には行かないと、そう思った。
手は振りほどかずに、そのまま真っ暗な彼の顔を見つめた。
jn「れ、連絡……待ってます！」
『……ジュンさんの連絡先、知らないんだけど。聞きそびれた』
jh「あれそんな事分かってないまま帰ったな。
あーかわいい、顔真っ赤にして走ってったよ。見てあれ爆走。速」
『…真っ赤だったの？』
jh「ん？うん」
『そっか』
jh「はぁい、じゃあ俺にもう1軒付き合ってな。全然酒飲んでねーじゃん」
『いや真剣な話なのに酒なんて飲めるか』
jh「酒大好きじゃんこのウワバミ」
『なんだと』
今日は華の金曜日。
明日は規則的に夜の歯車として働く大人達はお休み。
ほんのひと握りの代用品の無い彼らを除いて。
夜は、長い。
『今あなたの大切なメンバーから告白されて貴方それお膳立てしたと思うんですけど。サシ飲みに誘っていい訳？』
jh「返事は後日、なんだろ。誰かの彼女になったらそうそう出来ねーし間違いも何も起きない」
『…お、おう』
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シオン(プロフ) - 久しぶりに好みのお話に出会いました！！続き楽しみにしてます！ (2022年5月23日 20時) (
レス) id: 4696da32c1 (このIDを非表示/違反報告)
テイ(プロフ) - かわ、かわいい……と胸を躍らせながら読んでいるのと同時に少し救われるような気持ちでいます、わたしも勝手ながら恋愛が苦手で。続きを楽しみにしています！ (2022年5月23日 2時) (レス) @page23 id: 51ed79440b (このIDを非表示/違反報告)
booklove25(プロフ) - めっちゃ好きです…なんか…すごくキュンキュンします！！ (2022年5月18日 14時) (レス) id: ace652cb2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菫 | 作成日時：2022年5月18日 1時
