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9月中旬になる頃。
私の容態は悪化の一途を辿った。
不整脈を併発し貧血のような症状や
浮腫も出るようになり、
とうとう安易にベッドから動けなくなった。
重たい機械と、大きな傷と。
いつも変わらない見飽きた景色に溜息しか出ない。
相変わらずイツメンだった友人とは連絡を取っておらず、
音信不通な阿部くんも変わらずだった。
唯一連絡を取っていた佐久間くんに阿部くんのことを聞くも
"も〜あべちゃん懲りないな〜"
とだけ返信が返ってきてそれっきり。
3日前から佐久間くんまで返信をくれなくなった。
人生の最後ですら
こんなにつまらないのかと余計に気分が滅入った。
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作者名:chirua | 作成日時:2022年8月7日 17時