無色の子 【呪術廻戦】弐

陸拾壱 ページ22

寮の有る一室に向い歩く二人の少年。

1人はニコニコと嬉しそうに笑っており、もう1人は真顔だがその瞳は期待に溢れている。

「ここかな？」

「先輩が言っていた通りなら。」



スーっと襖を開けると4人の男女がクラッカーを持って立っていた

「にゅーがく、おめでとー！」

「おめでと〜！」

「おめでとう。」

「紹介するね。

右から家入硝子。

反転術式使える凄い人だよ。

夏油傑。

１級術師で強いよ。

見た目ヤンキーだけど良い奴に見せかけて唯のクズだよ。

五条悟。

いろいろあって名字は違うけど双子の兄なんだ。

こっちも１級術師で強いよ。

悟はすごくクズだから鬱陶しい時もあるけど頑張ってね。

んで私が伏黒Aだよ。

よろしく。」

「さり気なくディスるのやめろ。」

「まぁまぁ、褒めてるんだよ。」

「ホメテルヨ。」

「ウンウン。」

「絶対嘘！

硝子だけじゃん！！！」

「強いって褒めてましたよ！」

「ホメテルヨ。」

「まあいいじゃないか。」

「そうだね。

一年坊、これから任務で忙しくなる。

今日はパーッと飲め！」


ドンッと音を立ててが一升瓶が机に置かれた。

「お酒…ですか？」

「お酒じゃない。

発酵させたお米のジュースと言いなさい。」

「いや…お酒…。」



「先輩は飲まないんですか？

お米のジュース。」

「ちょっと苦手なの。

そう言う灰原くんは嬉しそうだね。

お米好きなの？」

「はい！

米と人が好きです！」


米と人？、っと頭に疑問を浮かべながら灰原とAは話している。



「悟〜飲め飲め！」


その様子はまるでよってうざ絡みしてくる中年のおっさんのようだ。

「だから！

俺は無理だ！」


と言いながらコーラを飲む五条。

「大丈夫、大丈夫。

お米ジュースだよ。」

「俺は下戸なの！！

桃鉄してくる！」

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