無色の子【呪術廻戦】

丗弐 ページ33

ブロッコリー事件から数週間経った頃、Aは重い瞼を擦りながら食堂に向かって歩いていた。

食堂には誰もおらず、Aは朝ごはんをとり、席に座る。

すると扉が開き家入が入ってきた。


「A、おはよー。」

「しょーこ、おはよー。」

家入も朝ごはんを取りAの正面に座った。


「任務今日だね。」

「呪物の回収だっけ？」

「うん。
確か両面宿儺の指だったと思う。」

「なんでしょーこも何だろ？」

「別件でちょっと大怪我した術師の治療の任務のついでかな。
1日ずれてるけど。」

「ふーん。」

「私からしたら、特級に何させてんだって思うけどね。」

「しょーこが怪我しないようにじゃない？」

「そうか？」


「そう。
しょーこに怪我させないよ。
絶対に。」

「…イケメンだ。」

「へ？」

「ありがとねA。」

「どういたしまして？」


2人とも食べ終わり、食器を片付ける。

「じゃあ準備してさっさと行くか！」

「うん。」

そうしてそれぞれの部屋に戻り準備を始めた。

準備が終わり共用スペースで家入とAが玄関に行こうとしたとき夏油が呼び止めた。

「硝子、A。
任務かい？」

「そうだよ。
しかも名古屋。」

「泊まり？」

「うん。」

「大変だね。
行ってらっしゃい。
気をつけてね。」

「うん。」


夏油に見送られて東京駅に向かう2人。


「ちゃっちゃと終わらせて小倉トーストでも食べに行こっか。」

「そうだね。」

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