無色の子【呪術廻戦】

参 ページ3

時は丑三つ時


ボロ小屋に一人の屈強な男が足を踏み入れた


男は殺しをしていた


男はこの家の誰かを殺しに来たのだ


その家は名家でありその敷地内にボロ小屋があるという違和感と興味が男の足を運ばせたのだろう


少女はそこにいた


まだ少し眠そうではあるものの扉の開く小さな音で起きたようだ


少女はその紅い目を男に向けた


姿をみられた男は少女を殺そうとした









＿＿＿＿＿＿しかし、それはできなかった


その紅い目は男を怯えていないようだった


ただ見るだけだった


その凶器を見ても何の表情も浮かべなかった


男は随分前に聞いた噂を思い出した




あの名家に双子が生まれたらしいという


しかしどの資料を探ってももう一人が見つからない


だから噂は嘘ということになったのだが…


この娘がそれではないのかと

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