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拾伍 ページ15

九十九は高専とは折が合わないとよく言っている。

では、なぜ此処にいるのか。

それは単純だ。

相反する2つの要素を同時に持つ術式(本人は否定している。)、そのへんの術師とは比べ物にならないほど多い呪力量。

それらが九十九の心を掴んだのだ。



「じゃあ始めようか。」

「お願いします。」

もちろんあの九十九が高専から渡されたマニュアル通りにやる訳ない。


九十九はいきなり少し手加減して殴りかかった、がAはひらりとバク転しながらかわし、九十九の顎に蹴りを入れる。

「こりゃ凄いな。」

そこで止まる九十九ではない。

九十九はその足を持った。

「っ!!!」

Aの頭を九十九は思いっきり蹴り上げる。

Aは吹っ飛び校庭に転がった。

砂埃が立ち高専に来ていた呪術師たちがぞろぞろとやってきていた。


「こんなので倒れるなんて、少し期待しすぎたかな?」

「痛いなぁ!!!
テスト、じゃないんですね!!」

Aは口にたまった血を吐き言った。

「彼に教わっていたと聞いてついね。
やめる?
いいよ、やめても。」

「ハハハッ!!
やめる?
そんなわけないじゃないですか!!」

「うんうん。
分かった続け…!!!」

砂埃の先に人影がない。

Aは空高く飛び上がり九十九の脳天に踵を振り下ろした。

「お返し!!!!」

グラついた九十九の服の襟を掴んだ。

そしてそれを投げ飛ばす。

そして空を飛ぶ九十九に追い打ちをかけるようにそれについていく。

「あの子、すごいな。
特級だぜ、九十九さん。」

「ってか何でこんなのしてんの?」

「能力試験だってさ。」

「うちら、もっと緩くなかった?」


すとん、と九十九が地上に降り立つ。

空中で姿勢を整えたのだ。

九十九はAの鳩尾のあたりに思いっきり拳を打ち込む。

「…ガハッ!!!!!」

あばらが何本か逝っただろうと思いを馳せながら、Aは地面に打ち付けられる。

「おいおい、あれやばくねえか。」

「と、とめる?」



その体がバウンドし、もう一度叩きつけられる瞬間、目の前の九十九の拳。

「…ウガッ!!!!!!」




砂埃を吹き飛ばすように大空に飛び、地面に叩きつけられたのは九十九だった。

「…え?」

九十九は立ち上がると、もう既に立っていたAの元へ歩いていく。

「いや、失言したね。
君は想像以上だ。」

「久しぶりにこんなに暴れられて楽しかったです。
次は術式ありでお願いします!」

「絶対いや。」

「え…。」

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Lily(プロフ) - ありがとうございます! オリキャラは自分の性癖ぶち込んでマシマシで書いてます!! (2021年1月14日 19時) (レス) id: fd1be6be46 (このIDを非表示/違反報告)
- コメ失礼します。とっても面白いです!もう設定が好みすぎて、、、これからも更新頑張ってください、応援してます。 (2021年1月14日 19時) (レス) id: 294cb89c1c (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - 彩音さん» ありがとうございます! (2021年1月14日 19時) (レス) id: fd1be6be46 (このIDを非表示/違反報告)
彩音 - めっちゃいいです!!! (2021年1月14日 19時) (レス) id: b864e622be (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - 雪マカロンさん» ありがとうございます! (2021年1月14日 18時) (レス) id: fd1be6be46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Lily | 作成日時:2021年1月13日 16時

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