無色の子【呪術廻戦】

丗 ページ31

匂いにつられたようにガチャリと扉が開いた。

そこには私服の五条がいた。


「悟、遅かったね。」

「…悪いか？」

「いや、別に」


五条は任務で何かあったのだろうか。

凄くイライラしていた。











Aは付け合せのブロッコリーだけを避けるようにご飯を食べる。

暫くブロッコリーを見つめたあと、Aが口を開いた。


「しょーこ、ブロッコリーむり…。」

「…子供かよ。
ちゃんと食べな。」


その言葉を聞いたAは心底嫌だと言うようにその端正な顔を歪める。


「え…。
モサモサしてむり…。」


「頑張って食べな。
全部ちゃんと食べたらデザートはプリンだってさ。」


プリンと聞いた瞬間Aと五条の目が輝いた。

「そっか…。
A無理だもんね、ブロッコリー。
仕方ないね。
私がプリン貰ってあげるよ？」
「いい！！
頑張って食べる！！」


五条の機嫌が良くなったことに気が付いた夏油は口を開いた。

「悟、甘いもの好きなのか？」

「…そ、そんなことねぇーし」

丗壱→←廿玖

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す