【募集企画】仮想世界戦争【#コンパス】2 (ページ4)

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46.突然の乱入者ページ4

。

うわ、なにこれ……。

遡ること数分前…。

私、榊琥珀はスマホを片手にチョコミントアイスを食べていた。

いつも通り、特に変わったこともなかった。

しかし、片手で持っていたスマホが急に止まり「ERROR」の文字が赤く浮かび上がった。

「？なにこれ？回線落ち？」

よく分からないまま、テレビを着けると、そこには赤色だけが点滅する信号、ノイズの入ったラジオ、#コンパスが開けなくなり混乱する街の様子が映されていた。

スマホの文字を見直すと、少しずつテレビの様子が現実感を増してゆく。

焦りを感じていた琥珀のスマホからﾋﾟｺﾝと、メールの着信音がした。

この状態だとどうしてもなんだか疑わしく感じてしまったが、興味深いこのメールを開いてしまった。

"助ケテクダサイ！"

ラウンジの番号と共に書かれたメッセージ。

このメールを開いてからは不思議と#コンパスが開けるようになっていた。

ホームに立つデルミンがこっちをじっと見つめていて、まるで私を呼んでいるように感じてしまった。

そうして、メールの誘いに乗り、今に至る。

ラウンジには何人かのヒーローが集まっていた。

機関銃を持った女、棺を背負った男、黒い翼の生えた男……

「あー、今から指揮とりまぁす。納得出来ないやついるだろうけどぉ、バラバラに動かれるよりまとまって撃退した方が殲滅可能になると思うんで。文字で打つより声出した方が楽だからなるべく全員マイクねぇ、ヘルプ出来ずに死ぬよりマシでしょ。

じゃぁ連携取れずに穴突かれて共倒れしたいわけぇ？元々これは協力ゲーでしょ。という訳で全員カード開示。カードわかんないと連携取れないからねぇ。私はフルーク赤カノーネ緑ディバ青ガブ。」

そう気だるく言う女性の声はラウンジに向かっている途中でも聞こえた。

後に気弱そうな女の子の声が聞こえた。

「……全天、アバカン、秘めたる力、ディーバ、これが私のデッキです」

みんな、視線が機関銃の女の子に向いていた。

そろそろ、私も発言していいかな？

そう思い、目の前の邪魔な黒いバグ？にカノーネをかまし、前に出る。

「………全天、フルーク、カノーネ、ガブ。これがデルミンのデッキです。初めまして。呼ばれたので来ました、デビルミント鬼龍デルミンです。」

私が発言するより先にアバターのデルミンが言った。

「ということで、はい。よろしくお願いします。」

彼女は私に似て愛想がない。