【募集企画】仮想世界戦争【#コンパス】2 (ページ24)

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だいぶ敵も減り、少しばかり落ち着いてきたところでイスタカを操作する手を緩めた。

あー･･･マピア頑張ってるなぁ...

つかもうこれ自分必要ないんじゃないか
全てマピアに任せてしまおうか

しかしそう思った直後、一人のプレイヤーに声をかけられる。

『褐色の貴方！ぼーっとしてないで手伝ってちょうだい！その鷹ちゃんかわいいわね！』

『あ、あぁ...すまない』

露出度の高い金髪のアバターがそう声をかけてきてくれた。
まぁ、露出度に関しては人の事は言えないが、自分の力を必要としてくれて、とても励ましとなった。

ちなみにマピアはイーグル(ワシ)だ

しかし、しばらく皆で戦うが、数は減るもののやはりアタッカーがそんなにいないことなのか事が順調に進まない。
いいかげん操作する指が疲れてきた。

そんな時、一人のアバターが多くのウイルスを一度に殲滅させた。
永太はそのアバターの余りの凄さに感服したのだが、動きが速く、一瞬で画面外に行ってしまった為何者なのか急いでアバターの視線を動かして見てみた。

『我に逆らうものは切り伏せる』

軍服の男が、何ともカッコイイセリフを言う。
そして、それを待っていたかのようにVoidollが我々トッププレイヤーを飛ばし、その先の新たな白いだけの空間で管理者と思われる人物の声での説明が入った。

『今回の事件の原因は
名前を黒川司郎私の親戚です
具体的な目的はコンパスの現在のメインコンピュータのタワーの破壊し新たなるメインコンピュータの設立を含めて我々の目的です』

初めてその話を聞いたのだが、正直驚いた。
親戚という点にも驚くが、何より一人の男だけがこの世界を動かす#コンパスを占領し征服したした事が特に驚いた

そして一つ、また一つと疑問が浮かぶ
これは、こちらで勝手に悩んでても仕方ないと思った為、永太はアバターを通して管理者に問いかけた。

『その親戚とやらの目的は...？それが無ければ意味が無いだろう？』

『それは...』

一瞬管理人の話が止まった。
相手を困らせてしまった事により凄く申し訳なさを感じたが、聞かなければいけない事だと思い聞いてみた。

『私共には分かりかねません.....』

しかし答えはハッキリとしない答え。
そうだろうとは思ってはいた
しかし思い詰めた様なか細い声でそう言われちゃあ何か裏があると感じてしまう。

ダメだ。人を信じないで、俺は誰を信じるんだ。

『そうか』

もう自分はそれ以上何も言えなくなってしまった